オンライン上には、私たちが自分自身のスキルを高め、“知的資本”を増やすために活用できる数多くのリソースある。ゲイツは今年初め、タイム誌への寄稿の中で、自ら活用している4つの生涯学習サイトを紹介した。
1. カーンアカデミー
カーンアカデミー(Khan Academy)が提供するのは、誰でも無料で無期限に、世界的レベルの教育を受けることができる機会だ。コースのテーマには、次のようなものがある。
─数学、科学・工学、コンピューティング、芸術・人文科学、経済・金融、大学・キャリア
サル・カーンが創設したこのオンライン教育プラットフォームは短い動画を配信する形で、何千種類もの講座を提供している。
2. Code.org
ゲイツはコーディングの学習を積極的に奨励してきた一人だ。たとえ基本的なレベルの内容について学ぶだけでも、時間を割く価値があるという。
寄稿によれば、ゲイツはコンピュータサイエンスについて、「抽象的に考え、具体的な問題を解決する」ことに役立つと考えている。
Code.orgは、コーディングの方法を学ぶのに役立つ無料のコースを提供している。学校におけるコンピュータサイエンスへのアクセスの拡大と、女性や少数派にコーディングの学習を促すことを目的に組織された非営利団体だ。20時間のコースに加え、年齢を問わず誰でも利用できる1時間のチュートリアルも提供している。
3. ザ・ティーチング・カンパニー
ザ・ティーチング・カンパニー(The Teaching Company)は、生涯にわたって学び続けたい人たちのために数えきれないほどのさまざまなオンラインコースを提供している。
ビデオやオーディオ、ディスク、デジタルなど、複数の形式で学ぶことができる。また、どのコースにも宿題や試験がないのがうれしい点だ。提供されているコースのテーマには、次のようなものがある。
─経済・金融、歴史、文学・言語、哲学、数学、音楽、宗教、科学
4. ビッグ・ヒストリー・プロジェクト
ビッグ・ヒストリー・プロジェクト(Big History Project)は、「過去について調べ、現在について説明し、将来を予想する」ことを助けてくれる。
ゲイツ自身も出資しているこのプロジェクトは、教師や学者、その他の支援者らの協力により、無料で数多くの専門分野のコースを提供している。内容は高校生が対象だが、関心のあるトピックについて誰でも学ぶことができる。コースには主に、以下の分野のものがある。
─宇宙、太陽系と地球、生命、人類、未来
最後に、視野を広げるためには、高度な学位を取得する必要も、有名大学に通う必要もない。私たちにできる最善の投資は、自分自身への投資だ。生涯、学び続ける人になろう。オンライン上には、冒険ができる人、旺盛な好奇心を持つ人が活用できる膨大なリソースがある。