人材コンサルティング企業ロバート・ハーフの上級エグゼクティブディレクター、ポール・マクドナルドは「私はいつも、仕事を見つけて内定を受ける方が、実際に仕事を遂行するよりも難しいことがあると話してきた」と述べた。「前向きな精神状態を保つには、多大な忍耐力が必要になる」
自分が直面する障壁をコントロールすることはできないかもしれないが、それにどう反応するかは自分で選べる。就職活動は過酷なときもあるが、内定が舞い込んでくるまでレジリエンス(回復力)を維持するために、次のステップを実践しよう。
1. 元気を回復する時間を取る
数週間人脈を当たり、履歴書を送り、面接に通っても何も効果が得られなかった場合、さらに努力を重ね、成功が見えるまで頑張り続けることが本能的な反応かもしれない。しかし、就職活動がどれほど不毛に見えても、しつこく続けることは最終的には非生産なことかもしれない。
組織心理学者で米紙ニューヨーク・タイムズのベストセラー作家、ターシャ・ユーリックは「就職活動を、食べたり、呼吸したり、寝たりすることはできない」と語る。「現状を忘れる許可を自分に与えること。(…)自分にむち打ったり自己ケアをやめたりしたら、悪循環に陥る」
就職活動について一時的に忘れるのが難しければ、就活のルーティンを作り、自己ケアに時間を割り当てよう。エグゼクティブ指導とリーダーシップのコンサルティング企業、ワーキング・リソーシズ(Working Resources)の創業者で心理学者のメイナード・ブルースマンは「自分を省みてエネルギーを回復するため、マインドフルネスでも瞑想(めいそう)でも、定期的に実践することがレジリエンスにとって最も重要だ」と語る。「一度や二度実践しただけでは効果は現れないかもしれない。しかし、これを習慣とすることで、自分自身についてより心地よく感じることができるようになる」
運動も、精神の健康を強化してくれる。マクドナルドは「多くの人は、就職活動に気を取られてしまうと自分の体をケアしなくなる」と語る。「精神の健康を上向きに保つ方法を見つけることが必要だ。身体的な運動は、それにぴったりだ」(マクドナルド)