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スポーツ心理学で紐解く心の整え方


私が実施しているメンタルトレーニングは、マインドフルネスに類似した、心の自然体を導く脳、すなわち思考習慣のトレーニングである。

私が、長年にわたりサポートしているトップアスリートの1人に、J1リーグで戦う、コンサドーレ札幌のFW都倉賢(とくら けん)選手だ。彼とは高校時代に出会ったのだが、将来の夢に向かって、心技体にバランスよく全力で投資して自分自身を磨いてきた素晴らしいアスリートである。

出会った当初はポジティブシンキングの傾向があったが、次第に自然体であることの価値を理解し、そのための脳の使い方を習得して、サッカーや日常のパフォーマンスの質を高められるようになってきた。

どのような脳の習慣なのか、基本はこうだ。

・自分の心の状態(揺らぎやとらわれ)にいち早く気づく
・心が乱れているときは外界に自分固有の意味づけをしているのだと気づく
・そもそもどんなことにも意味は付いていないのだと考える
・自然体な心の状態の価値を考える
・過去、未来思考の自分に気づく
・今に生きると考える

これらの思考を習慣化し、日頃から自分の思考を外界と切り離す。自身の心の状態は自分で守り・決めながら、するべきことに集中して全力を注ぐのだ。彼はさまざまな苦労や挫折もありながら、安定して自身の力を発揮できるレベルを自ら作り出し、活躍している。先日もコンサドーレ札幌で通算70得点・今季10得点目を決めてチームを勝利に導いた。

心を整えるために脳を常に働かせながら、何をすべきかにしっかりコミットし、結果に結び付けている。私は、自身のパフォーマンスの質に目を向け、そのために愚直な努力をしている都倉選手を心からリスペクトする。

ビジネスマンも結果が問われ、そのためのパフォーマンスをアウトプットしなければならない。自然体で自身のパフォーマンスに責任をもち、結果を出す「ビジネスアスリート」を応援したい。

連載 : スポーツ心理学で紐解く心の整え方
過去記事はこちら>>

文=辻秀一

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