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スポーツ心理学で紐解く心の整え方

コンサドーレ札幌FW 都倉賢(Photo by Ikko Asano/Gigadesign - JL/Getty Images for DAZN)

「結果」は、個人や組織の「パフォーマンス」を発揮することで手に入れられるということは、どの世界も同じである。しかし、結果には様々な要因が絡み合うため、ビジネスになると、自身のパフォーマンスよりも多・他因子に関心が向いて、原因や条件探しに走りがちだ。

一方で、スポーツはどうか。アスリートたちは、ビジネスパーソン以上に常に結果が重要になる。ビジネスとは異なるのは、スポーツは「対自分」の比重が非常に大きいことだ。例えば、陸上競技。他者と競い合うわけだが、自分自身のパフォーマンスを最大化することが結果を出すことに最も近づく。つまり、ビジネスと比較するとシンプルで原始的な活動なので、自身のパフォーマンスへの関心が自然と高まりやすい。

彼らが「結果」を導くパフォーマンスの構成要素は何なのだろうか。私が考える、その構成要素は2つである。それは、何を(パフォーマンスの内容)、どんな心でするか(パフォーマンスの質)ということである。これは、スポーツもビジネスも同じことが言える。

ほとんどの人は「何を」だけに注力し、戦略立案からタスクに落とし込み、実行することだけに夢中になっている。しかし、私達人間がそれらを実行・遂行する際には、心の状態が関わっている。ビジネスでもスポーツでも、「どんな心」でそれを行うのか、ということも非常に重要なファクターだ。

しかし残念なことに、心の状態をおざなりにしている人たちが非常に多い。

スポーツの世界では、結果を出すため、メンタルトレーニングに取り組むアスリートたちは少なくない。スポーツは心の存在や価値が比較的理解されやすいのだろう。よく知られる心を整えるための方法で、しばしば耳にするのが「ポジティブシンキング」と「ルーティン」だ。

ポジティブシンキングの限界は数回前の私の記事で紹介したが、昨今それは自然体ではないため、力が出にくいばかりか、長続きしないことが明らかになりつつある。そのため、最新のスポーツ心理学では流行っていない。また、ルーティンは外界にとらわれることなく心を整えるための行動習慣であるが、その行動自体にとらわれてしまうことも少なくない。ルーティンもポジティブも功と罪が存在する諸刃の剣なのだ。

文=辻秀一

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