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Vitaliy Karimov / Shutterstock.com

電気自動車(EV)メーカーの米テスラは8月最終週にも、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が掲げた生産目標を達成できなかったもようだ。EVや持続可能エネルギー分野が専門のニュースサイト「エレクトレック(Electrek)」によると、テスラがこの週に生産した「モデル3」は4300台だという。

これが事実だとすれば、テスラは8月末までにモデル3の週産台数を6000台にするという目標を実現できなかっただけでなく、6月末に達成した当時の目標、週産5000台を維持することもできなかったということになる。

なぜマスクは、こうした目標を設定し続けるのだろうか?その問いに対する唯一の合理的な答えは、「テスラの株価を高値に維持するため」だ。

テスラは来年3月1日、転換社債9億2000万ドル(約1024億6000万円)の償還期限を迎える。転換価格は359.87ドルだ。同社にはその時点で、償還を実施し、さらに必要な設備投資を行うのに十分な現金はないと考えられる。そのため同社の将来にとって、株価は極めて重要だ。

「資金獲得」競争が激化

テスラの中核事業である高級車、そしてバッテリー式電気自動車(BEV)の分野はどちらも、資金獲得における競争が激化している。

例えば、BEVを生産する中国のNIO(ニーオ、上海蔚来汽車)は8月、ニューヨーク証券取引所への新規株式公開(IPO)計画を公表した。上場が実現すれば、12億ドル以上を調達できると見込んでいる。同社の時価総額は上場により、80億ドルを超える見通しだ。

また、英高級車メーカーのアストン・マーティンも同月、ロンドンでの株式上場を検討中だと発表した。IPOにより、13億ドルの調達を目指すという。同社の時価総額は65億ドルに達するとみられる。

編集=木内涼子

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