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左から共同創業のElsa Bernadotte, Mattis Larsson, Ludvig Berling, Hjalmar Ståhlberg Nordegren(photo courtesy of Karma)

世界では毎年、膨大な量の食品が廃棄されている。このうち、約3分の1を占めるのがレストランや小売店が廃棄するまだ十分食べることのできる食品だ。フードロスが社会問題化する中、スウェーデン発のスタートアップが革新的なソリューションを生み出した。

スウェーデンとロンドンに拠点を持つ「Karma」は、腹を空かせたユーザーと人気レストランをつなげるアプリを提供している。ユーザーは、アプリを介してレストランから余った食品を通常の半値以下で買うことができる。Karmaはフードデリバリーの「Deliveroo」と似ているが、ユーザーがレストランまで食品を引き取りにいく点が異なる。

Karmaは2016年にスウェーデンでサービスをリリースし、現在はレストランやベーカリー、ホテル、カフェ、スウェーデンで最大手クラスのスーパーマーケットチェーン3社を含む1500社と提携している。

今年2月にはロンドンでのサービスを開始し、400のレストランと提携している。レストランは、これまで廃棄処分していた食品を販売することで、年間で最大3万8000ドルも売上を増やすことが可能だという。

同社を共同創業したのはElsa Bernadotte、Mattis Larsson、Ludvig Berling、Hjalmar Ståhlberg Nordegrenの4人だ。

「我々はとても気が合い、一緒に新しくてエキサイティングな事業を立ち上げることを決意した。皆が社会にインパクトを与えることのできるコンシューマビジネスに関心を持っていた」とCEOのNordegrenは話す。

当初はクラウドソース版グルーポンのようなサービスとして始まったKarmaは、情報が増えるにつれて検索がしづらくなった。そこで、もともと需要の大きかった「余った食品」にカテゴリを絞ることにしたという。

Karmaは、スウェーデンのエンジェル投資家から資金を調達。事業は軌道に乗り、ロンドン進出を決定した。イギリスでは年間1000万トンもの食品が廃棄されており、廃棄コストは220億ドルにも達する。近年はサステナビリティを追求する運動が英国全土で広まっており、ロンドンは同社の初の海外市場として最適だったという。

Karmaの社員数は現在35名で、今後は新たに20名を採用する予定だという。今年の売上高は350万ドルに達する見込みだ。同社は最近、欧州のベンチャーキャピタル「Kinnevik」が主導したシリーズAラウンドで1200万ドルを調達しており、累計調達額は1800万ドル(約20億円)となった。

「我々が追求する規模のインパクトを世の中に与えるためには、事業を拡大させる必要がある。我々は、社会が抱える課題を解決することで利益を上げ、レストランと消費者の双方に価値を提供できる」とNordegren。

Karmaは、今回調達した資金を使って既存市場での事業拡大と新規市場への進出を図る予定だ。「来年中に従業員を100名体制にし、アプリの機能拡充も図りたい。我々は、より多くの食品を廃棄処分から救っていきたい」とNordegrenは述べた。

編集=上田裕資

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