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Gorodenkoff / Shutterstock.com

米オハイオ州にあるアクロン大学では、学部や科の2割近くを閉鎖する一方で、ビデオゲーム競技を本格的に導入しようとしている。同大学は世界最大のeスポーツ施設建設を計画しており、職員らはこの計画を未来への一歩とみている。

アクロン大学のマシュー・J・ウィルソン前学長は、2017年にeスポーツプログラム創設を発表した声明文で、こう述べている。「アクロン大学とその学生がeスポーツプログラムの創設によって得るものは非常に大きい」「eスポーツを受け入れることで、本学はトップレベルの学生を引きつけ、学生が学業面、社会面、職業面で花開く道を提供することができる」

この計画には反発もあった。全米大学教授協会(AAUP)のオハイオ支部は、アクロン大学は学業よりゲームを優先させていると苦言を呈した。同支部のジョン・T・マクネイ代表はアクロン大学に対する書簡で、「まるで、『教育には飽きたから、代わりにゲームしよう』とでも言っているかのようだ」と記している。

こうした論争を尻目にeスポーツ推進を続けているのは、アクロン大学だけではない。eスポーツの盛り上がりに伴い、その人気に乗じようとする動きも活発化している。

サザン・ニューハンプシャー大学ではこの秋、新たにeスポーツプログラムが始まる。アッシュランド大学では今年、対戦ゲーム「フォートナイト」のプレイヤーに奨学金を出すと発表した。ゲーム競技のプレイヤーに資金援助を行うプログラムは既に数十存在しているが、スポーツ専門チャンネルESPNによれば、同ゲームを対象とした奨学金はこれが初めてだ。

2016年に設立された全米大学eスポーツ協会(NACE)によれば、米国とカナダではeスポーツプログラムを持つ大学が80校以上ある。同協会に参加する大学では、計1500人以上の学生ゲーマーが総額900万ドル(約10億円)の奨学金を得ているという。

NACE会員大学は、「リーグ・オブ・レジェンド」、「オーバーウォッチ」、「フォートナイト」といった人気ゲームで大学対抗戦を行っている。各大学は、近年急成長を遂げている潜在市場に参入すべく、eスポーツプログラムに投資しているのだ。

編集=遠藤宗生

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