ニュースサイト「9to5Mac」のGuilherme Rambo記者は、新型iPhoneのプレス向け資料の最終版を独占入手。Ramboによると、今年発売のiPhone Xの後継モデル(5.8インチ)と、これまでiPhone X Plusと暫定的に呼ばれていた端末(6.5インチ)の2台は、いずれも「iPhone XS」という正式名称になるという。
Ramboが入手した公式画像には、5.8インチ端末と6.5インチ端末を2台重ねた様子が写されており、暗闇の中で光り輝くゴールドカラーとなっている。アップルは昨年のiPhone Xの発売時にゴールドを用意していたが、当時は見送りになっていた。
画像からこれらの端末にはどちらもノッチがあることが確認できるが、その他の詳細については不明だ。
しかし、ここで気になるのは、アップルがなぜ今回の新型iPhoneのネーミングに関して、このような決断を下したのかだ。
アップルのiPad Proには10.5インチと12.9インチの2台がある。また、MacBook Proにも13インチと15インチが存在する。しかし、iPhoneに関してはこれまでサイズごとに違った名前がつけられるのが常だった。今回の新端末の5.8インチと6.5インチの2台が、どちらもiPhone XSと呼ばれるのは、かなり奇妙なことに思える。
また、もう一つ気になるのは600ドル台での価格帯での発売が期待される、6.1インチの廉価版のネーミングに関してだが、これに関する情報は今のところない。廉価版iPhoneはかなり妥協を重ねたスペックになりそうだが、上位機種に比べて大幅に安いため、販売台数においては主力となることは確実だ。しかし、廉価版の発売は年末までずれ込むことも既に報じられている。
ここ数年の間、頭打ち状態にあったiPhoneが、今回の新端末の発表により勢いをとりもどせるかどうか。12日のアナウンスを楽しみに待ちたい。