韓国の化粧品も米国で人気
米国の視聴者にとってK-POPが韓国ドラマを見るきっかけの一つになっている現状は前述の通りだが、関連が深いのは音楽だけではない。
K-POP出身のスター俳優たちは、コスメブランドのプロデュースや広告塔を務めていることが多く、北米ではK-beautyというジャンル名で売り出されている韓国美容品も、音楽やドラマの人気と関わっている。
「オンラインで一番早く広まるのはK-POPだが、その後、映画、テレビ、食べ物、コスメへとクロスオーバーする。我々のユーザー層は、それらすべてが積み重なった結果だ」とパクは話す。
それにしても中心支持層が10代の女性であることを、コンテンツの送り手はどう受け止めているのか? マスメディアにおいては、パンプキンスパイスラテからボーイズバンドまでティーンの間で流行するポップカルチャーが、大人向けのものに比べて低く見られる傾向があることは否めない。
「時々バカにされることもあるが、それがお金を生み出していることを忘れるべきではない」とパクは言う。「韓国のテレビ局は、コンテンツが収益をもたらしている限り、アメリカでそれがどのように紹介されているかを、あまり気にしない」