では、そのライフスキルをいかにして身につければよいのか。
これは、思考や意識のトレーニングをひたすら繰り返すしかない。ライフスキルの特徴は「自分への気づき」という脳の使い方にある。瞑想や坐禅が流行っているのも、非認知的な脳の使い方を育むからに他ならない。
自分の何に気づいたら心が整い、そしてパフォーマンスの質が高まるのかを知らないまま、認知的な能の使い方だけをして、ストレスにもがいているビジネスパーソンは非常に多い。
私が日頃、ビジネスパーソンやアスリートたちに「非認知的能力」を身につけるためのトレーニングしている。彼ら彼女らに伝えていることは至ってシンプルである。
・自分の機嫌、感情に気づくこと
・過去や結果にとらわれている自分に気づくこと
・未来に揺らぐ自分に気づくこと
これらの気づきを普段から意識し、セルフマネジメントの土台を高めていく。「非認知的能力」は次世代の1つのビジネススキルとして、論理的で数値的な認知的能力とは全く別に、今後より一層育んでいく必要があるだろう。
連載 : スポーツ心理学で紐解く心の整え方
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