登録 サンプル 閉じる

PICK UP

Editorial Assistant

創業者のEric Lefkofsky(Photo by Drew Angerer/Getty Images)

データ解析を通じてガン患者のケアを行なうスタートアップ「Tempus」が8月29日、シリーズE資金調達ラウンドで1億1000万ドル(約123億円)を調達したと発表した。同社の評価額は今回、約20億ドルに到達した。

Tempusはグルーポンの共同創業者でビリオネアのEric Lefkofskyが2015年に設立した企業で、これまでの累計資金調達額は3億2000万ドルに達している。Lefkofskyは数年前に自身の妻がガンを患ったことをきっかけに、同社を創業したという。

Tempusは全米の病院からガン細胞やガン治療の臨床データを入手し、患者のケアに役立つデータベースを構築している。これまでに同社は250の病院のシステムと提携し、200万件の臨床データを集めている。

シカゴに本拠を置くTempusは調達資金により、取り扱うデータのカテゴリを心臓病や糖尿病などの新たな分野に広げ、欧州やアジア市場への進出も計画中だ。今回の出資には「Baillie Gifford」や「T. Rowe Price」「Revolution Growth」「New Enterprise Associates」らが参加した。

Revolution Growthの共同創設者でビリオネアのTed Leonsisは、Lefkofskyについてこう述べた。「彼は最愛の妻がガンを患った経験からTempusの創設を思い立ち、テクノロジーの力で病に苦しむ人々を支援する仕組みを構築した。医療データへのアクセスを容易にすることで、人々の暮らしをより良いものにしようとしている」

連続起業家として知られるLefkofskyは、キャリアの初期に広告ソフトウェア企業「MediaOcean」を立ち上げたほか、今やユニコーン企業となったデータ解析企業「Uptake」の創業者としても知られている。

Pitchbookのデータによると、Tempusの評価額は今年3月のシリーズD時点では約10億ドルだったが、その後の6カ月で約2倍になった。ビッグデータをガン治療に役立てる企業としては、今年2月に製薬大手ロシュが19億ドルで買収した「Flatiron Health」などが知られている。また、ガンに関連する遺伝子プロファイルデータを提供する「Foundation Medicine」も今年6月に24億ドルでロシュに買収された。

編集=上田裕資

記事が気に入ったら
いいね!しよう

LIKE @Forbesjapan

Forbesjapanを
フォローしよう

FOLLOW @Forbesjapan

あなたにおすすめ

合わせて読みたい