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競合の中国企業は650億円を調達

現在、中国のEV市場で最大シェアを持つのがウォーレン・バフェットの出資するBYD(比亜迪)だ。同社は昨年、11万3600台のEVを販売した。フォードやフォルクスワーゲンも現地企業とジョイントベンチャーを設立し、車両の現地生産や販売チャネルの構築を行なっている。

今後はBMWの「iX3」やアウディの「e-tron」、メルセデスベンツの「EQC」が中国市場に投入される予定で、中国における競争はますます激化する。「テスラはこれまでのように目立った存在ではなくなる」とZengは指摘する。

中国でのテスラの競合は、次々と巨額の資金を調達している。EVスタートアップ、Xpengは今月初め、40億ドルの評価額で5億8700万ドル(約654億円)を調達した。同社はまだ1台も出荷していないが、アリババをはじめとする株主は、同社が将来「中国版テスラ」になると期待している。

また、上海に本拠を置くEVメーカーのNioにはテンセントなどが出資しており、中国全土に派手なショールームを作り、7名乗りSUV「ES8」をはじめ、EVレーシングカーを展示している。Nioはニューヨーク証券取引所に上場を申請しており、18億ドルの調達を目指している。

しかし、テスラにも有利な面はある。中国では現地生産されたEVに対する補助が2021年をもって廃止される見込みで、外資メーカーは同じ条件で戦えることになる。また、BCGのXieによると、テスラの中国事業が投資家から資金を調達する可能性があるという(テンセントはテスラに5%出資している)。さらに、テスラはバッテリーマネジメントシステムなどのEV技術において先行している。

「テスラはまだ技術面においてリードしているが、中国企業も航続距離で追いつきつつある。2020年までにその差はさらに縮まり、テスラの優位性はますます減少するだろう」とZengは話した。

編集=上田裕資

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