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Courtesy of DFINITY

ブロックチェーン基盤のクラウドプラットフォームの構築を目指す「Dfinity(ディフィニティ)」が、新規で1億200万ドル(約114億円)の資金調達を実施した。今回の調達ラウンドはアンドリーセン・ホロウィッツと、仮想通貨ファンドのPolychain Capitalの主導で行なわれた。

Dfinityが目指すのは、クラウドコンピューティング技術をベースとした、ソフトウェアや構築の基盤となるプラットフォームの設立だ。DfinityはアマゾンのAWSよりも効率的でセキュアでありつつ、汎用性の高いサービスを構築しようとしている。

同社のプロダクトはまだテスト段階だが、2年足らずの間で累計1億9000万ドル(約212億円)もの資金を調達した。仮想通貨に特化したファンドのMulticoin CapitalやScalar Capitalらも、Dfinityのトークンをプレセールで購入しており、企業価値は19億ドル(約2120億円)に及んでいる。

Dfinityを率いるドミニク・ウィリアムズは、このプロジェクトの未来を確信している。彼は英国のキングス・カレッジ・ロンドンのコンピュータ・サイエンス学科を、トップの成績で1995年に卒業。数百万人のユーザーを集めたオンラインゲーム「Fight My Monster」を立ち上げた後、2014年から仮想通貨のアルゴリズムを手がけるようになり、2015年にDfinityの基盤となるアイデアを生み出した。


ドミニク・ウィリアムズ

Dfinityは当初、スイスのチューリッヒ本拠の非営利組織だったが、2016年にシリコンバレーに本拠を移した。ウィリアムズによると、近年のシリコンバレー企業は巨大になりすぎたため、スタートアップ企業のイノベーションを阻害する傾向にあるという。

その一例がソーシャルゲームの「Farmville」を生んだジンガだ。同社は一時、2億人以上のユーザー数を誇っていたが、フェイスブックのニュースフィードのアルゴリズム変更によって失速した。「大手企業のプラットフォームに依存するスタートアップは、結局のところ彼らの犠牲になる」とウィリアムズは述べた。

Dfinityのプラットフォームは1つの組織が支配するものではなく、分散化されたプロトコルの上に成り立つ中立的なネットワークだ。アマゾンのAWSやグーグルクラウドとは異なるポリシーで、汎用性が高くセキュアで効率的なプログラミングが行なえる場を目指している。

現状で社員数わずか43名のDfinityは、今後の1年で200名規模にまで人員を増強する計画だ。「今回調達した約1億ドルは、数年で使いきる」とウィリアムズは話す。Dfinityは暗号化技術やプログラミング分野のトップクラスの人材のみを集めている。

編集=上田裕資

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