ビジネス

2018.09.04

ソーシャルスタートアップのコミュニティから、日本の課題解決が始まる

SUSANOOプロデューサー 渡邉賢太郎

日本には現在、新しいイノベーションの担い手を育てるコミュニティが生まれている。そこには自ら変革を起こすリーダーたちと若者たちの起業家精神を育てる仕組みがあった。


田中美咲が立ち上げた「防災ガール」は、全国の20〜30代の女性とともに、防災イベントの企画や商品のプロデュース、研修などを手がけている。三宅紘一郎が立ち上げた「ナオライ」は全国各地の酒蔵とネットワークを構築、統一ブランド「MIKADO」を冠して世界に日本酒や日本酒文化を発信する事業を展開。

「Join for Kaigo」を経営する秋本可愛は、福祉や介護分野の経営コンサルティングや人材研修事業に取り組む。2000年にNPO法人「マドレボニータ」を設立し、産前・産後の女性向けボディケア&フィットネス教室を運営するのは吉岡マコ。

これらの人たちは、SUSANOO(スサノオ)プロジェクトのメンバーだ。

SUSANOOプロジェクトは、スタートアップ企業の投資・育成を手掛けるMistletoeと、日本の社会起業家の多くを輩出してきたNPO法人ETIC.が手を組んで立ち上げた起業家の育成事業だ。



地域の再生や環境、福祉、教育など、大企業や行政などでは手の届かない社会課題をビジネスの手法を使って解決するのが、ソーシャルスタートアップ。開始後5年間で、そんなソーシャルスタートアップを手がける起業家83組150人を輩出した。
次ページ > 相互扶助するコミュニティづくりを重視

文=池田正史 写真=若原瑞昌

この記事は 「Forbes JAPAN 「全員幸せ」イノベーション」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事