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I cover the future of food, as it relates to sustainability.

アジア原産の緑豆から作られる「JUST Egg」(c)JUST

動物由来の成分を使用しないビーガン向け食品のスタートアップ、ジャスト(JUST、旧ハンプトン・クリーク)の手掛ける製品は、シリコンバレーや持続可能な食品を求める人たちの間で高い評価を得ている。

持続可能な食品のメーカーとしてはごくまれなユニコーンに成長した同社は、新製品の「JUST Egg」によって、さらなる高みを目指している。

ジャストは今年7月、鶏卵とそれを原料とする食品の製造・販売を手掛けるイタリアのユーロ―ボ・グループ(Eurovo Group)との提携により、欧州市場での販売を開始する計画を明らかにした。ユーローボは主に、イタリアとスペイン、フランス、ポーランド、ルーマニアで事業を展開している。

なぜ“新しい卵”なのか

世界中のほぼどこでも食べられている食品、“卵”に代わる製品を提供する企業について、なぜそれほど気にする必要があるのかと疑問に思う人もいるかもしれない。だが、畜産が地球の環境や家畜に与える負担を考えれば、代替となるものが必要であることは明白だ。

鶏卵業者は年間およそ6800万トンの卵を販売している。これらの大半を生産しているのは、卵を大量に、安価に供給するため何千羽もの鶏をバタリーケージで飼育する業者だ。

鶏を飼育するためには、膨大な量の水や飼料のトウモロコシ、大豆が必要となる。鶏卵の生産・販売を手掛ける世界的大手の幹部によれば、各国で使用される水のうち、農畜産物のために使わる量が占める割合はかなり高い。世界人口が向こう30年のうちに数十億人増え、水がさらに貴重な必需品となるとみられていることからも、これは重大な問題だ。

ただ、幸いなことにこうした事実に対する認識は、若い世代を中心に消費者の間に広まり始めている。前出の幹部によれば、ミレニアル世代は40%が食生活に代替肉やより野菜中心のメニューを取り入れているとの調査結果もある。

ある栄養学者によると、アジア原産の緑豆から作られるJUST Eggは、おいしさや手軽さを失うことなく“卵”を味わいながら、環境への影響を減らしたいと考える人たちにとっての合理的な選択肢だ。

編集=木内涼子

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