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I write about the big business behind food & agriculture.

enchanted_fairy / Shutterstock.com

「食品関連産業に携わろうとする者は、自らが世界に及ぼす影響に対して責任を負う必要がある」──マシュー・マッカーシーはそう語る。それが、食品・日用品大手のユニリーバの考え方だという。

ユニリーバ・フーズ・ノースアメリカのバイスプレジデントを務めてきたマッカーシーは今年7月、米アイスクリームブランド、ベン&ジェリーズの最高経営責任者(CEO)に就任した。

(社会・政治的な問題について)積極的行動を取ることで知られるマッカーシーは、同社の「社会的インパクトを倍にする」ことを目指す方針を明らかにしている。今後もユニリーバで実現してきたような価値主導の取り組みを続けていく考えのようだ。

そこで、食品業界のエコシステム改善を目標に掲げるユニリーバでマッカーシーが主導してきた3つの取り組みを紹介する。

1. 100%「平飼い卵」を実現

調味料に分類される商品の中で、米国で最も数多く購入されているのはマヨネーズだ。乳化した卵黄を使うマヨネーズの大量生産は当然ながら、大規模な畜産のエコシステムに依存することになる。

ユニリーバのマヨネーズ・ブランド「ヘルマンズ」は2010年、ケージフリー(平飼い)の認証を受けた鶏卵の割合を、2020年までに100%にすると発表した。当時、その割合はわずか2%にすぎなかった。

販売量が国内トップのヘルマンズは、年間3億3100万個以上の鶏卵を使用する。マッカーシーらがこの目標を立てた時点では、平飼い鶏卵の生産量そのものが、同ブランドのマヨネーズ生産に必要な量を下回っていた。だが、マッカーシーは「サプライヤーと協力し、完全に新しいサプライチェーンを構築した」という。そして、当初の予定より3年早い2017年に目標を達成した。

2. 都市部の農家を支援

ユニリーバが立ち上げた植物を主原料とするスナックの新ブランド、「グロウイング・ルーツ」についてマッカーシーは、ブランドというよりも「都市型農業プログラム」だと語る。

ニューヨークのビル・デブラシオ市長が推進する都市部の農家を支援するイニシアチブに協力するユニリーバは、グロウイング・ルーツから得られる利益の50%を、プログラムに参加する農家の支援に充てている。

また、マッカーシーはこの取り組みにおいて、ユニリーバの豊富なリソースを活用。農家と同時にニューヨークに6カ所あるフード・スワンプ(食品に関する選択肢はあるが、栄養バランスの取れた食生活の維持は困難な地区)を支援する自立型ビジネスモデルの確立を実現した。

編集=木内涼子

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