──国内外で、様々な企業との提携を積極的に行なっている印象です。信頼できるパートナーの見極め方と、相手を本気にしていく秘訣を教えください。
当たり前ですが、なるべくその業界・地域で一番うまくいっている会社と組みたいと思っています。全てが新しいチャレンジとなる我々が組むには、ある程度余裕がある会社じゃないとスピード感を持ってチャレンジできません。
その上で、パートナーを本気にする秘訣は、会社のトップと会ってコミュニケーションすることです。トップの意見や考えている戦略を聞いて、それが我々とマッチしているかを確認する。そして、一緒にやっていきたい場合はトップが本気になってくれるよう、説得して巻き込んでいく。トップが本気になっていれば、仮に少々上手く行かないことがあっても、すぐに改善策を実行してくれます。
──重要なパートナーである株主を選ぶ際に意識されてきたことをお教えください。
創業時のファイナンスは、IT業界で力のある方々に出資いただこうと思っていました。次のファイナンスでは事業シナジーを意識し、メディア関連の事業会社の方々に株主になっていただきました。
信頼できるパートナーと共に世界へ
──直近、中国最大手VCであるLegend Capitalからの調達も発表されました
Legend Capitalからの資金調達も事業シナジーの文脈です。中国という国はある意味私の弱点でした。アジア全般での成功経験はあるものの、中国だけはありませんでした。何度か苦しめられた経験はありますが(笑)。
これは中国のみならず、アメリカやインドといった大きな国の特徴かもしれませんが、彼らは現地に根付いた企業を重宝する傾向にあります。そういう意味では、海外展開はVCを含めたパートナー選びが鍵になります。
──海外のパートナーはどのように見つけて来られたのでしょうか?
海外展開を始めた際に、ちょうど私の本を出版しました。そこで、まずは出版イベントで現地に入っていって、そこに参加していただいた私を信頼してくれている人の中で、一番成果が出せそうな人と組むという感じで始めました。
ですので、パートナーは、組む前からお互いに信頼関係があって、私のこともよく知ってくださっている人を選びました。このやり方はなかなか真似できないかもしれませんが、トップ同士が信頼関係で結ばれていることが重要だと思います。