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イーロン・マスク(Photo by Chris Saucedo/Getty Images for SXSW)

心理学者・作家・ビジネスコンサルタントのボブ・ローゼンは新著『Conscious: The Power of Awareness in Business and Life(意識すること ビジネスと人生における意識の力)』の中で、私たちが「重大な変曲点」を迎えていると述べた。私たちの周囲では現在、何もかもが変化しており、「世界の変化のスピードが人間の適応能力を上回っている」というのだ。

これ自体は、それほど特別な考え方ではない。マネジメント分野の権威たちは、これまで長年にわたりこうしたメッセージを打ち出してきた。しかしここで気づくべき興味深い点は、この課題を克服する上で、“意識的になる”能力が役に立つとされていることだ。ローゼンと共著者のエマケイト・スワンは同著の中で、この能力を「自分自身や周囲のことを認識する能力」と呼んでいる。

この能力は、近年注目を浴びている「マインドフルネス」にもつながるものだ。ローゼンとスワンは、これがストレス軽減と認知向上の鍵となると考えている。しかし2人の定義によると、意識的になるためにはマインドフルネスだけでは不十分だ。

2人はこれまでのインタビューで、マインドフルネスによって自分の思考や感覚、体、周囲の環境に対する意識を維持するのは良いことである一方で、これだけでは何も達成できないと指摘。2人いわく、“意識的になる”な状態とは「awareness in action(活動状態にある認識)」であり、認識や内省を意思決定と目標設定に結びつけるものだ。

ローゼンとスワンによると、企業では多様性やインクルージョン(包摂性)、人材管理や倫理的な振る舞いなどの重要性を理解できるリーダーが全レベルで求められているため、これが特に重要になる。毎日の仕事に意識的な考え方を持って取り組めば、生産性とエンゲージメントが向上し、業績にも直接的な効果が出る。ローゼンとスワンは、「意識のあることは、賢いことに取って代わるものだ」とまで述べている。

世界中の大学が高い資格を備えた人材を何千人と輩出する時代にある今、賢いからという理由で成功が約束されることはもはやない。賢いことは、スタート地点に着く条件でしかないのだ。「自分自身と周囲を認識することほど重要なことはない」と2人は書いている。「自分を知り、自己開発に熱意を注ぎ続ければ、不安な時代を効果的に切り抜けるための自信と態度を身に付けることができる」

編集=遠藤宗生

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