さて、ここまではいわゆるトラベルコラムのような、安さにこだわった視点で書いてみたが、出張者のために、時間やその他のストレスコントロールについても指摘しておきたい。金を払ってでも、時間と安楽を買いたいというシーンもあるはずだ。
まず、レンタカーセンターまでのろのろ動くモノレールに乗っていかねばならないサンフランシスコ空港より、空港を出たら向かいの建物に行けば事が足りるサンノゼ空港の方がずっと早く、楽だ。そもそも全米第7位の巨大空港の人混みでレンタカーをゲットするより、その6分の1の乗降客しかない隣の空港で借りることの簡便さは説明するまでもないだろう。
ロサンゼルス空港では、スーツケースを持って乗り慣れないバスに乗ってレンタカー会社まで行かねばならず、イライラすることこのうえない。それならやはりサンタアナにある隣のジョン・ウェイン空港ならサンノゼ空港と同じ理屈で早い。
借りるなら地元ナンバーの車を
それから、たまにだが、あるレンタカー会社がクーポンを発信したような経緯で非常識に長い受付の列ができることがある。筆者の最悪のケースでは、巨大空港のメジャーレンタカー会社で2時間並ばされたことがある。なので、初日に仕事のアポを取っているような場合なら、メンバーになれば列に並ばずに鍵を受け取れる会社を使っておくというのも大事なポイントだ。
ちなみに、National社やAlamo社のように、車種さえ決まればあとはそこに置いてある好きな車を顧客に選ばせるレンタカー会社も増えてきた。そんなときは、色やメーカーなどいろいろ好みはあるだろうが、絶対のオススメは地元の州のナンバープレートをつけているクルマを借りること。そうすれば、運転していても後ろからあおられなくていい。
「品川ナンバー」が大阪で歓迎されないように、アメリカでも他州のドライバーには州を問わず不親切だから。
連載 : ラスベガス発 U.S.A.スプリット通信
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