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pixinoo / Shutterstock.com

米「ウォルト・ディズニー」による「21世紀フォックス」のコンテンツ部門の買収計画は7月末、ディズニー、フォックス両社の株主から承認を受けた。買収金額は713億ドル(約8兆円)。ディズニーは今後、21世紀フォックスのコンテンツを活かし、ストリーミング分野でネットフリックスに対抗することになる。

ただし、現在67歳のウォルト・ディズニー会長のボブ・アイガーが今後直面する課題は、節約志向のミレニアル世代をいかに、彼らのプラットフォームで金を払うように説得するかだ。

今回の買収によりディズニーは、ストリーミング業界第3位の「Hulu」の支配権を握ることになる。Huluは「CNBC」の報道によると、コンテンツ投資の増加により年間15億ドルの赤字を計上する見込みだ。

調査企業「Magid」のデータでは、米国の若い消費者の約35%が、友人や家族と有料コンテンツサービスのパスワードを共有している。この数字はZ世代の19%やベビーブ―マー世代の13%と比べると非常に高い。さらに、21歳以下の世代では共有率は42%という高水準に達している。

MagidはCNBCの取材に対し「コンテンツ企業にとって、これは憂慮すべき事態だ。パスワードのシェアは彼らのマネタイズ手法に重大な危機をもたらすこと」と述べた。

ストリーミング業界が直面する危機は、新聞や出版業界を襲ったものと同様のものなのかもしれない。音楽業界は1990年代に楽曲データのシェアが広まったことにより、大きな損失を被った。

ネットフリックスも「HBO」もかつて、パスワードのシェアは大きな問題にはならないと述べていた。しかし、ネットフリックスは直近の決算で新規加入者の伸び率が低下したことを発表し、株価は落ち込んだ。今後はさらなる逆風がストリーミング企業を襲うことも想定できる。

ネットフリックスは先日、コンテンツの再生終了後におすすめの動画を再生する機能をテスト中であると報道された。一部の利用者はこれに対し「利用料金を払っているユーザーにCMを表示するのはけしからん」と反発した。ストリーミング業界の未来は決して安泰ではないというのが筆者の見方だ。

編集=上田裕資

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