スポーツウォッチこそ唯一の万能と呼べる時計である

サントス ドゥ カルティエ((c)Cartier)

スポーツウォッチといえば、その性格上、実用性重視につくられてきた。もちろん、耐久性、堅牢性に重きが置かれており、当然のごとくタフである。それ故に、ゴツくて、武骨なところがあり、ビジネスシーンでの着用を憚られるものもあった。

ただ、1970年代に登場した高額に設定されたスポーツウォッチ、いわゆるラグジュアリー・スポーツと呼ばれるカテゴリーのみが、スーツやジャケットスタイルに合うものとされてきた。

しかし、近年のスポーツウォッチの多くが、仕上げの良さやテクノロジーの進化に伴うケースの小型化が行われており、とてもスマートである。それはビジネスシーンでの着用はもちろん、カジュアルウエアに合わせても違和感のない、万能ウォッチと呼べるものになっているのだ。

いまでは、ステンレススチールに限らず、ゴールドやチタン、セラミックといった新素材を採用したモデルも作られるなど、そのスタイルは変化し、商品の幅も大きく広がっている。

基本的に腕時計に万能性はない、と言われているが、唯一、上質なスポーツ・ウォッチのみが、その形容を許される腕時計といえるだろう。ビジネスシーンでの着用はもちろん、カジュアルウエアに合わせても違和感のない腕時計である。



(c) Cartier

CARTIER / カルティエ
サントス ドゥ カルティエ

デザインの基本要素はそのままに、緩やかな丸みを帯びたベゼルのラインが新たにブレスレットへと流れるラインを形成した新モデル。自動巻き、SSケース、35.1×41.mm(MMサイズ)67万2500円~ 問/カルティエ カスタマー サービスセンター 0120-301-757


JAEGER-LECOULTRE / ジャガー・ルクルト
ジャガー・ルクルト ポラリス・クロノグラフ WT

ジャガー・ルクルトの新しいコレクション。原型は1968年製「メモボックス・ポラリス」。アラビア数字と台形のインデックスを組み合わせたダイヤルはツーカウンター仕様。自動巻き、チタンケース、42mm径 157万円 問/ジャガー・ルクルト 0120-79-1833


BREITLING / ブライトリング
ナビタイマー 8 B01 クロノグラフ 43

新作「ナビタイマー 8」は、航空用計算尺付き「ナビタイマー 1」とは別物。モデル名「8」は、1938年に設立された8(ユイット)・アビエーション部門に由来する。自動巻き、SSケース、43mm径、86万円 問/ブライトリング・ジャパン 03-3436-0011


ROLEX / ロレックス
ディープシー

3900mまでの防水性能を誇るダイバーズ。44mmのケースサイズはそのままに、自社開発の新ムーブメントを搭載。ラグとケースサイドも新デザインで、ブレスレットの幅も太くなった。自動巻き、SSケース 、44mm径 120万円 問/日本ロレックス 03-3216-5671
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文=福留 亮司

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