楽しめなかった仕事の退職時面談 切り抜ける4つのコツ

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3. 自分の将来について前向きに話す

会社の良い点に注目するのと同様、自分について話すときも常に前向きな姿勢を保つこと。退職理由について聞かれたら、現状の悪い点ではなく、次のステップの良い点を共有しよう。冒頭の女性の場合、退職後は転職ではなくしばらく休息を取る予定なので、自分だけの時間が取れることにわくわくしていると言えばよい。いくつかやりたいと思っていることを挙げ、この段階を経るメリットを強調する。こうすれば、会社の方では面目を保てるし、あなたの方では未来を見据えて前に進める人物としての印象を強く与えられる。

あなたが嫌いな現在の勤務先は、あなたの夢の会社に買収されるかもしれない。あるいは取締役会が会社の刷新を進め、あなたが反対していた管理職や方針が全て取り除かれるかもしれない。また、あなたがコンサルティング業を始めて、現在の雇用先を初期の顧客にしたいと思うかもしれない。

決して、意地悪な従業員という印象を残して退職しないこと。もう二度とこんな会社で働かないと言った瞬間は爽快に感じるかもしれないが、企業や市場は変わるものだ。あなたの心も、時期や環境によって変わるかもしれない。必要な時には恥じることなく戻ってこれるよう、感じの良い退職を心掛けよう。

4. 感謝の言葉を述べる

退職する会社の良かった点、自分の将来の明るい見通し、そして会社への心からの感謝の気持ちを述べたとき、最高の退職時面談ができる。辞めることができてうれしい仕事であっても、ここで働けたことや職場で培った友情、この業界やプロジェクト・役割で働けたこと、達成の難しい機会をもらえたことなど、感謝すべきことはある。関係を維持する最善の方法は感謝の気持ちを持つことだ。頻繁に連絡を取り合うかどうかは後で決めればよいことだが、もう一度つながりを温められる機会は残しておきたいはずだ。

退職時面談は、ストレスや不安・不満など、現職に関するネガティブな感情をぶちまけるべき場所ではない。これは、企業側が自らの改善のために活用できるフィードバックを求めて設定するものだ。会社の強みに焦点を当てた前向きなフィードバックを述べて改善を支援するだけでなく、会社との関係を強固に保ち、関係が切れてしまわないようにすることで、あなたも会社も両方が利益を得られるようにしよう。

翻訳・編集=出田静

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