悪習を直そうとすると逆に悪化? それでも諦めてはいけない理由

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私たちは、成長する過程で両親から訓練を受けるのと同様、自分を繰り返し定期的に特定のものにさらすことで、自分自身を慣らしていく。安全地帯を作り、変化を起こさずその中にとどまることがあまり居心地の良いものでなくなるまで、私たちは努力せずそこに安住するのだ。

人間は「安全だ」と思うものを作り、求め、そこにとどまるようにできている。特に自分のアイデンティティーや日々の習慣に関する大きな変革は、自分の守備範囲から大幅にはみ出しているため、抵抗が生じてしまう。

あなたが消そうとしている悪習は、実は潜在的な対処メカニズムだ。その習慣をやめれば、あなたはその対処メカニズムを引き起こしている感情に向き合わなければならない。

例えば生産性向上を望んでいる場合、厄介な問題に直面すると努力をやめてしまう癖を直そうとすれば、最初は精神的な苦痛が生じ、劣等感や無能感をさらに強く感じるかもしれない。

たとえこれまでにないほど全てが困難に感じられても、実際はその時こそ初めて、劇的な変化を遂げようとしているのだ。

翻訳・編集=出田静

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