特許資料によると、サムスンはディスプレイの表面に貼り付ける特殊なフィルムを開発したという。このフィルムは油分をはじく特性を持ち、ポリロタキサンや多面体シルセスキオキサン、フッ素化アクリルから生み出されたものだという。
「このフィルムは細かな傷がついても自己修復する機能を持ち、柔軟性が非常に高いため、折りたたみ式のデバイスに適用可能だ」と資料には記載されている。T3の記事によると、このフィルムはあくまでもディスプレイの表面を保護するもので、ディスプレイ自体が割れることを防ぐものではないという。しかし、油をはじく性質により、指紋がつきにくくなるメリットがあるという。
意外かもしれないが、自己修復型のフィルムはLGが約3年前にリリースした端末「Flex 2」にも使用されていたが、当時は背面部分に貼り付けられていた。しかし、サムスンはその技術に改良を重ね、フィルムを透明にすることに成功したようだ。これで、スクリーンの上に自己修復型フィルムを重ねることが可能になった。
サムスンモバイルのプレジデントのDJ Kohは既に、同社が折りたたみ式スマートフォンを、間もなく発表することを公にしており、今回の特許資料の公開もそれを裏付ける要素といえる。
サムスンの折りたたみ式端末がどのような名称で呼ばれるかは、まだ定かではない。しかし、同社がこの端末に我々の予想を上回る先端的テクノロジーを搭載しようとしていることは確実だ。
また、今回の自己修復型フィルムは様々なディスプレイに適用可能と記されていることから、Galaxyの10周年記念モデルとなるGalaxy S10にも、このフィルムが採用される可能性がある。