ビジネス

2018.08.22

中国初の「ブロックチェーンSNS」を生んだ24歳の女性

北京での技術会議で話すXu Ke(photo by Ben Sin)


北京のオフィスでは76名が勤務

現在、OnoはGoogle Playストアからダウンロードすることができ、iOS版は今月中にリリースされる予定だ。ウェブ版は、どのブラウザからもアクセスすることができる。筆者も登録してみたが、大半のユーザーが中国在住にも関わらず、英語のコンテンツが意外と多いことに驚かされた。使ってみた印象は、文字制限のないツイッターや微博(ウェイボー)といった感じだ。

Nome Labは、これまでに「China Growth Capital」や「Korea Investment Partners」などから総額1600万ドル(約17億6000万円)を調達している。Xuによると、今後は広告掲載やブランドとのタイアップによる収益化を予定しているという。

現在、北京にあるNome Labのオフィスには76名のスタッフが勤務しており、海外の拠点に15名が勤務しているという。この他に、数千人規模のボランティアがサイトの監視を行っている。Xuが目指す民主的なソーシャルネットワークを実現する上で、彼らの存在は不可欠だ。

「Onoは民主的に運営されている。コンテンツ制作者は自らのコンテンツの所有権を持ち、良質なコンテンツには報酬が与えられる」とXuは話す。Onoのコミュニティによる投票で最良のコンテンツに選ばれると、制作者にはアプリ内課金が可能なデジタル通貨が与えられる仕組みだ。

XuはOnoを世界ナンバー1のソーシャルネットワークに育てようと考えている。「私のゴールはお金を手に入れることではなく、戦いに勝つことだ。今私が目指しているのは、長く続くビジネスを生み出すことだ」と彼女は語った。

編集=上田裕資

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