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Chayantorn Tongmorn / Shutterstock.com

今年に入って以降、iPhoneに関する情報は主に、アップル自身から“リーク”されている。先ごろ米国特許商標庁(USPTO)が公開したアップルの出願書類によれば、同社は今後発売するiPhoneに、再び指紋読み取りセンサーを搭載させる準備を整えているもようだ。

アップル関連の特許情報サイトPatently Appleによると、アップルは新しい指紋認証システムをディスプレイに内蔵させる技術の開発に取り組んでいる。さらに、その技術はすぐにも実用化が可能な段階にあるとみられている。

アップルが今年1月にUSPTOに提出したこの書類は、同社のエンジニアであるデール・セトラック提出したもの。セトラックはアップルが2012年に指紋認証技術の取得を目的に買収したオーセンテックの出身だ。

この書類によれば、アップルはディスプレイ下に内蔵した複数のカメラでユーザーの指紋を3D画像として処理し、認証するシステムの採用を計画している。中国Vivoの「X21」のディスプレイ埋め込み型の指紋認証システム技術と同様のアプローチを取るものだ(サムスンは「Galaxy S10」にこれを採用)。だが、アップルが搭載するとみられるのは、ディスプレイ上のほぼどこを触っても認証ができるシステムとなる。

一方、アップルがこの技術に関する特許を提出したタイミングも非常に重要だ。同社は9月に新iPhone Xを発売すると明らかにした際、顔認証システムの「Face ID」は指紋認証の「Touch ID」より優れていると主張していた(議論の余地は残される)。だが、アップルはその時点でも新たな指紋認証技術の開発を続けていたことになる。

これは、マーケティングにおいては不誠実な態度とも言える。だが、同時に賢明な行動であるとも言える。競合他社が指紋認証システムを採用する方針であるということだけでなく、実用面から考えてみても、指でロックを解除する方が便利な場合があることは間違いないからだ。

また、セキュリティーの面からみても、1回でロックを解除する際に顔認証と指紋認証のシステムを併用(ディスプレイにタッチし、その後で見る)できた方が、より安全であることは確実だ。

アップルがパスポートなど重要な身分証明書に代わるものとしてのiPhoneの利用を実現したいのであれば、なおさらそういうことになるだろう。

編集=木内涼子

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