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アドテク、企業、ベンチャーキャピタルやニューヨークのベンチャー企業について執筆するスタッフライター

       

Photo by Rachel Murray/Getty Images for Bumble

女性が主導権を握ることで知られるデートアプリ「バンブル(Bumble)」は、まだ登場して4年だが、後発のスタートアップを支援する動きを開始した。

8月15日、バンブルは「バンブル・ファンド」の立ち上げを宣言。同ファンドは女性が創業した企業やビジネスを支援していく。バンブルは現時点で100万ドル以上の資金を用意しており、今後1社あたり5000ドルから2万ドルの資金援助を行なうという。

「私たちはお金以上のものを与えたい」と、バンブルCOOでファンドの代表を務めるSarah Jones Simmerは話す。「バンブルは創業4年で特権的なポジションを得た企業として、他の企業に支援の手を差し伸べたい」

バンブルは既に何社かの企業を支援対象に選んでいる。妊婦のヘルスケアを行なう「Mahmee」や、美容系スタートアップの「BeautyCon」、水着のスタートアップの「Sofia」などだ。同社は各社の支援額についてのコメントは避けた。

企業の選定にあたってはバンブル・ファンドのアドバイザー役を務める「Cleo Capital」のSarah Kunstの意見を参考にしている。さらにバンブルのビジネスマッチングツール「Bumble Bizz」も重要な役割を果たしている。

ホイットニー・ウォルフが2014年12月に創業したバンブルは、3700万人以上の利用者を抱え、マッチングが成立したらまず女性から最初のメッセージを送るルールで知られている。ウォルフは競合アプリの「ティンダー」の共同創業者の一人で、ティンダーの同僚をセクハラで告訴した後、バンブルを創業した。

バンブルはティンダーの親会社「Match Group」から10億ドル以上の額で買収提案を受けたが、これを拒否したことでも知られている。今年7月にフォーブスはバンブルの企業価値を約10億ドルと算定し、ウォルフの資産額を2億3000万ドル(約260億円)と推定した。

他のスタートアップの育成を試みる企業はバンブル以外にもあるが、同社はそのなかでも最も若く規模が小さい企業の一つといえる。「スラック」は企業価値が20億ドルだった2015年12月、8000万ドルのファンドを組成していた。仮想通貨取引所の「コインベース」は今年4月、独自のファンドを立ち上げブロックチェーン系スタートアップを支援する方針を打ち出した。

バンブルのファンドは小規模なものではあるが、今後18ヶ月間にわたり活動を続けることを明言している。「当社は、まずはやってみる姿勢でこのファンドを始動した。時間をかけて、もっと大規模なファンドを組成する道もあったが、今出来ることをやることが大事だと考えた」とバンブルのJones Simmerは話した。

バンブルは同社の女性起業家を支援する試みが、他の企業にも波及することを望んでいる。「当社の試みが発端になって、女性起業家たちにより多くの資金が行き渡るようになれば、それは私たちにとって成功と呼べる事態だ」とJones Simmerは語った。

編集=上田裕資

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