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2018.08.17

米次期大統領選、民主党がジョー・バイデンを担ぐべき4つの理由

ジョー・バイデン前副大統領(Photo by Gabriel Aponte/Getty Images for Concordia Americas Summit)

米ボストンの地元紙ボストン・ヘラルドは先ごろ、「民主党支持の政治評論家たちは次の大統領選挙に向け、党を導く新たな顔を望んでいる」という“筆者の”見解を紹介した。だが、この言い方は私の考えを正確に表したものではない。

私はただ、ヒラリー・クリントンが再び大統領選への出馬を検討しているのではないかとの観測が出ていることについて、同じことを繰り返すのはクリントンと彼女の夫にとって、そして民主党にとって大きな間違いだと思うと述べたのだ。

民主党の大統領候補として、すでに何人もの名前が挙げられている。なかにはいくつかの理由から、興味深いと思える人たちもいる。だが、米調査会社ゾグビー・アナリティクスが6月上旬に行った調査結果では、特に多くの支持を集めているのはジョー・バイデン前副大統領と、バーニー・サンダース上院議員だ。支持率はそれぞれ、21%、19%となっている。


バーニー・サンダース上院議員(Photo by Alex Edelman/Getty Images)

大統領選までまだ間がある今のような時期に行われる世論調査の結果は、知名度を反映したものだ。過去を振り返ってみても、今ごろの時期に実施された調査で最有力候補とされた人たちが、実際には党の大統領候補にならなかったことは何度もある。

ただ、サンダースは侮り難い。進歩主義を実質的に率いるリーダーとして、彼は2016年の候補者選びでクリントンと接戦を繰り広げた。地元、州、連邦のそれぞれのレベルで、彼を強力に支持し、選挙での勝利に貢献してきた草の根組織とボランティア・ネットワークがあり、若い有権者からは熱狂的な支持を得ている。

だが、それでも現時点で最も指名獲得が有力と考えられるのは、バイデンだ。その第一の理由は、副大統領への就任時より退任時の方が、支持率が高かったことだ。また、バイデンが副大統領になったことは、若く経験の浅いバラク・オバマ大統領への信頼感を高めた。
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編集=木内涼子

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