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06photo / Shutterstock.com

英国の室内ナビゲーションのスタートアップ企業が、米国の空港から約10万4000ドル(約1150万円)の契約を受注した。ロンドン本拠の「Pointr」はブルートゥースを用いたロケーション把握技術を開発し、空港のセキュリティ管理に活かそうとしている。

Pointrの技術はブルートゥースのビーコンを施設内の各所に配置し、GPSが弱い場所でもスマートフォンを通じてナビゲーションを可能にするものだ。同社のシステムは既に、ロンドンのキングス・クロス駅やデパートのハロッズ、ガトウィック空港で利用可能で、スマホのアプリでナビゲーションが可能になっている。

ガトウィック空港では今後、AR(拡張現実)を用いた道案内を実現する。スマホの画面上に表示された矢印で、利用者を目的地に誘導する仕組みをPointrは構築しようとしている。

Pointrはまた、コンサルティング企業「Arup」とともに、米国国土安全保障省にこの技術を提供しようとしている。同社の共同創業者のAxel Katalanはフォーブスの取材に次のように述べた。

「当社の技術を米国の空港に導入し、旅行客の効率的なナビゲーションを行なうことを目指す。人々を適切な列に案内し、空港での待ち時間を減らしていきたい」

米国を訪れる旅客数は年間1億2000名を超えており、空港での適切なナビゲーションは大きな課題となっている。米国国土安全保障省は昨年、空港で利用可能なテクノロジーを各社から募集する試みを開始した。

Pointrは現在、米国の空港でパイロットプログラムを実施中で、成果が確認され次第、全米の空港にオペレーションを拡大したい意向だ。同社の技術は旅行客だけでなく、空港のセキュリティ管理にも大きなメリットをもたらす。

「Pointrが収集したデータから、空港内の旅行客の動きが把握可能で、不審な動きがあればすぐに察知できる」とKatalanは話す。

同社は従来のブルートゥースを活用したナビゲーションシステムのみならず、「Pointr of Presence (POP)」型のビーコンを開発した。このシステムはWi-Fiとも連動し、特定の位置の周辺にあるデバイスの情報を探知できる。

ただし、システムの運用にあたってはプライバシー保護を重視しているとKatalanは話した。「全てのデータは匿名化して貯蔵され、公的機関と共有されることはない。また、ユーザーたちはいつでもデータの共有を停止できる」とKatalanは述べた。

編集=上田裕資

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