──人を採用する際に、どのような点を見極めていらっしいますか?
一番重要視しているのは、「やりたいことが明確」な人で、「やりたいことが我々のやりたいことと重なっているか」です。
たとえ優秀であったり、やる気があったとしても、やりたいことの方向性が会社と違うと上手くいきません。逆に方向性が合っている人は、指導しなくても、勝手に成長してくれるものです。
──優秀な幹部陣を採用する際のポイントをお聞かせください。
幹部候補の採用のポイントは、常に候補となる人の状況にアンテナを張っておくことです。
定期的に会ってご飯を食べたり、会社の状況を伝えたり、退職メールが来たら必ず返信したりと、人として付き合いを続けること。
人には必ず波があって、口説く確率を高くするには「いかに波に乗っていない時に誘うか」が重要です。その波は人として付き合っていないとわからないですよね。
あとは、ベンチャー企業の場合、ポジションを明確に定められていなくても、とりあえず入社してもらうこともあって良いと思います。まずは既存事業をサポートして次の世代を育ててもらいながら、新しいミッションを見つけ出すといった具合です。
会社のタイミングではなく、その人のタイミングに合わせて採用することが重要です。
起業家に必要な素養と組織作り|森川 亮
第1話/第2話