ビジネス

2018.08.13

セコイアが大型出資のデータサイエンス企業「Domino Data」の実力

Sergey Nivens / Shutterstock.com


モンサントもDominoを導入

バイオテック大手のモンサントは、データサイエンティスト向けに独自の分析プラットフォーム「science@scale」を使っていたが、より多くの社員がリサーチに参加できるよう、数年前にDominoを導入したという。

「我々のシステムはデータサイエンスに精通した人向けに作られていた」とモンサントでデータサイエンスセンターのリーダーを務めるNaveen Singlaは話す。同社はこの数ヶ月で「DataRobot」などスタートアップとの提携を強化している。パイソンが少し使えれば、Dominoを使って処理の自動化やデータクレンジングを行うことができ、「特定の地域で植えるのに最適な種」といった問いに対する答をモデルから迅速に導くことができるようになったという。

セコイア・キャピタルとコーチュー・マネジメントからの追加出資を受け、Dominoの累計調達額は8120万ドル(約90億円)となった。

Dominoは、今回調達した資金で市場シェアを拡大すると同時に、多数のエンジニアを採用、欧州事業の拡大のために英国オフィスも拡大するという。

Elprinは、Bridgewater時代に培ったデータドリブンな手法をテック業界に持ち込み、データサイエンスを再び「クール」にしようとしている。シリコンバレーで統計モデルはAIや機械学習の陰に隠れている。

「世の中には流行りの言葉が出回っているが、企業にとって重要なのはモデルをベースに事業を構築することだ。データサイエンスは、企業が新たに身につけなければならない能力であり筋肉だ」とElprinは語った。

編集=上田裕資

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