名ゴルフプレイヤーが絶賛する、スコットランド西海岸の「隠れた宝石」

ウエスタン・ゲイレス・ゴルフ・クラブ

有名なゴルフ場が数多くあるスコットランド西部のクライド湾沿いにおいて、独自の存在感を放つウエスタン・ゲイレス・ゴルフ・クラブ。

名ゴルフプレイヤーのジーン・サラゼンやローリー・マキロイが絶賛する、美しい自然が作り上げた「隠れた宝石」の魅力とは。


スコットランド西海岸といえば、プレストウィック・ゴルフ・クラブやターンベリー・ゴルフ・リゾート、ロイヤル・トルーン・ゴルフ・クラブなど、過去に全英オープン選手権開催地となったコースがつとに有名である。しかし、このウエスタン・ゲイレス・ゴルフ・クラブでプレーしたことのある日本人となると、ぐっと減るのであろう。グラスゴーから車で45分、エディンバラからでも90分という恵まれたロケーションにあるのだから、その素晴らしさからするとあまりにもったいない。

第1回全英オープン選手権の開催地となった、歴史あるプレストウィック。壮大な景色で人気のターンベリー。郵便切手にたとえられるほど小さいグリーンのパー3で有名なロイヤル・トルーン。それらと比較しても、「ウエスタン・ゲイレスが一番いい」と言う地元の方や、ゴルフ通の方が多い。実際お邪魔して、合点がいった。設計家は存在しておらず、あくまで自然の地形を生かした、まさに本物のリンクスコースなのである。あの世界的プレイヤー、ローリー・マキロイも好きなコースの一つに挙げているほどだ。


自然の地形をそのまま生かして作った美しくも難しいコース

ウエスタン・ゲイレスは、スコットランドでは珍しい完全なるプライベートクラブだが、1964年にはPGA選手権、72年には女子アマチュアゴルフの英米対抗戦であるカーティスカップが開催されている。ほかにも、女性メンバーがいないにもかかわらず、多くの女性アマチュアトーナメントが開催されてきた。
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文=小泉泰郎

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