過去の流れをトレースして市場を見極める
──サービスを立ち上げ後、グロースさせるフェーズでの秘訣をお教えください。
これも秘訣というか、サービスに向き合い続けるしかないのですが、強いていえば「市場があるか」「市場が伸びるか」の見極めでしょうか。
例えば、我々C Channelが女性向けではなく、男性向け動画メディアをやっていたら、結構きつかったと思うんですよね。すでにある程度広告収入が見込める女性向け市場だったからこそ成り立った。
加えて、スマホ動画メディア市場は、創業当時は無かったけれど、これから確実に伸びそうな領域だった。「『動画元年』なんて来るのか」と創業当初はよく叩かれたものですが、確実伸びると確信していました。
この市場の見極めが、事業のグロースにおいては重要だと思います。
──市場の成長性を見極めるコツは何かございますでしょうか?
過去の流れをトレースすることが大切です。
例えば、ラインの時はiモード事業の変遷をトレースしていました。携帯電話で出た着メロやゲームといったサービスが、どういう順番でどのように成長していったかを分析し、それをスマホにトレースしたんです。
C Channelに関しても、SNSは文字から始まり、写真があって動画がくる。これはパソコンで既にあった流れなので、当然スマホでもくると考えていました。
このように、過去の類似市場の流れを勉強することで、市場の成長性を見通すことができるようになります。