中国メディアの「Economic Daily News(EDN)」は関係筋から得た証言で、iPhone X PlusがデュアルSIM対応になるとの噂を否定した。デュアルSIMが搭載されるのは、安価な6.1インチ端末のみになるという。
iPhoneの新モデルがデュアルSIM対応になることは、iOS 12のベータ版のコードでも確認されている。しかし、アップルはなぜ安価なモデルだけをデュアルSIM対応にするのだろう。
EDNによると、アップルはデュアルSIM端末を中国限定で販売し、その他の国では従来と同じシングルSIMの端末を販売する計画なのだという。
中国ではデュアルSIM端末のニーズが非常に高いことが知られているが、アップルがなぜ中国限定でこの仕様を実装するのかは不明だ。また、6.1インチ端末のみをデュアルSIMにする理由も見えてこない。
競合のサムスンの場合は、国によって端末の仕様を変えるのは珍しいことではない。しかし、アップルはこれまでマーケットごとに仕様を変えることはなかったし、これはアップルのファンが高く評価するポイントでもあった。
EDNの報道が正しいのであれば、アップルはこれまでの方針を改め、安価な6.1インチ端末のみに新たなテクノロジーを導入することになる。一方で今年のiPhone Xは昨年のモデルのアップデート版になるとみられている。また、iPhone X Plusはサイズの大きなiPhone Xという位置づけだ。
一方で、6.1インチ端末のディスプレイには「Full Active LCD」という新たなテクノロジーが投入され、上位モデルのiPhone XやiPhone X Plusよりも狭いベゼル幅を実現するとの噂も浮上している。
アップルは今年発売する新型iPhoneの価格を、全体的に引き下げる見込みだが、なかでも最も安価な6.1インチ端末が主力製品になることは確実だ。6.1インチ端末の名称については様々な説が浮上しているが、iPhone 9と名づけられる可能性もある。