今年1位に選ばれたのはシンガポール航空で、その後にはカタール航空、全日空(ANA)、エミレーツ航空、エバー航空が続いた。
シンガポールの受賞説明には次のようにある。「保有航空機の若さが世界トップクラスで、6大陸にわたるネットワークの各地に運航。『シンガポール・ガール(同航空客室乗務員の愛称)』は世界で認知される象徴的存在として高水準のケアとサービスを提供しており、顧客もそれをシンガポール航空に期待するようになった」
トップ10社のうち、9社は昨年と同じ顔触れだ。昨年1位のカタール航空は今年、シンガポール航空にトップの座を明け渡した。2016年に1位だったエミレーツ航空のティム・クラーク社長は「こうした賞は、卓越性を示す業界指標として広く認識されている」と述べた。
一方、米航空会社の今年の成績は、これまで通りひどいものだった。これは米航空会社の現実を反映しているの? それとも米企業が不当に低評価されているのだろうか?
旅行業界ニュースサイト「スキフト(Skift)」の航空会社ビジネス記者、ブライアン・スマーズは「米国の航空会社は、これらの航空会社ほど良くはなくとも、多くの人が考えるほど悪くないと思う」と述べている。
「これらの航空会社は多くの場合、政府の支援を受けていて、5つ星になる既得権益がある。国家としてのプライドをかけているのだ。カタールには他に有名なものがあるだろうか? また、こうした航空会社の多くが利益を出しているかどうかは、知ることは難しい」
多くの国にとって、高評価の航空会社を持つことは旅行先としての宣伝にもなる。目的地への旅路も観光の一部だからだ。スマーズは「シンガポールは現在人気の観光地。シンガポールへの旅を考えるとき、頭に浮かぶのはこの素晴らしい航空会社のことだ」と指摘した。