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I write about Uber, the sharing economy and startups.

(Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

元ウーバー社員で中国の自転車シェア企業「ofo」の米国事業部長を務めたChris Taylorは、自転車こそが交通のラストワンマイル問題を解決すると考えていたが、その考えを改めたようだ。

米国の電動スクーターシェア企業「Bird」は7月30日、同社の幹部に元ofoのTaylorを招き入れたことを発表した。この動きは米国の交通分野のスタートアップの新たな流れを示すものだ。

フォーブスの取材にTaylorは次のように述べた。「今後は電動スクーターこそがラストワンマイルの問題を解決するツールになる。Birdがこの分野で最も有望な企業であることははっきりしている」

新天地のBirdで彼はオペレーションを拡大していく任務を担う。現在36歳のTaylorはウーバーに2013年に入社し、当時ウーバーにとって19番目の市場だったインディアナポリスでの事業立ち上げを担当した(ウーバーは現在、600都市以上に市場を拡大した)。

Birdは現在30都市で展開中だが、ウーバーと同規模に成長する野心を抱いている。BirdのCOOを務めるStephen Schnellは声明で次のように述べた。「Taylorはこれまでの交通分野での経験を活かし、成長段階にあるBirdにおいて重要な役割を果たすことになる」

中国生まれの自転車シェア企業ofoは米国での拡大を図り、電動スクーター分野にも進出を検討していた。しかし、ofoは米国市場からの撤退を開始したため、7月にTaylorは同社を退社した。その後、ofoは米国の社員の7割を解雇した。

「私が入社した頃のofoと現在のofoは全く違う企業になってしまった。かつてのofoは交通の未来を握るポジションに居たが、現在ではBirdがその地位にいる」とTaylorは述べた。

米国では昨年、駐輪スペースを持たないドックレス形式の自転車シェア企業が急成長を遂げた。「Lime」や「Spin」などの米国のスタートアップが台頭する一方で、OfoやMobikeなどの中国企業も米国に参入した。

その一方、電動スクーターでこの市場に乗り込んだのがBirdだった。TaylorはBirdの創業者でCEOのTravis VanderZandenのビジョンに共感したという。

「Travisは誰も想像しなかった電動スクーターのシェア市場を切り拓いた、時代の先を読む力のある人物だ。後発の企業は全て、Birdを真似しているだけの存在だ」

Birdはこれまで累計4億1500万ドル(約462億円)以上を調達し、創業1年で企業価値は20億ドルに達している。競合のLimeはウーバーと提携し、4億6700万ドルを調達。企業価値は10億ドルとなっている。

「ウーバーやofoで得た知見を投入し、Birdの成長を全力で支援していきたい」とTaylorは述べた。

編集=上田裕資

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