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2018.08.08 07:30

LINE時代に感じた、起業家に必要な3つの素養とは? | 森川 亮

C Channel 代表取締役社長 森川亮



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簡単に儲からないし、敵も多い。だから自分がやる

──森川さんのこれまでのご実績であれば、起業以外にも選択肢が多かったように思います。

ありがたいことに、LINEにいた時は多くの会社から誘われていました。実際に、社外役員を引き受けたり、学校やファンドなども少し関わっていました。
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しかし最終的には、このメディア分野は自分がやったほうがいいんじゃないか、誰よりも自分がやれる、という想いで起業しました。

当然、私一人の力ではなく、ビジョンに共感してくれる仲間や投資家がいたからこそ、起業できたというのはあります。

──このメディア分野を「自分がやるべきだ」と思った経緯をもう少し詳しくお聞かせください。

メディアは「簡単には儲からなくて、敵も多くて、やりきるのが大変な領域」だからこそ、若い人には出来ない。一定の人脈があって、ある程度信頼もあって、お金も集めやすい人がやらないと、勝つのは厳しい領域かなと思ったんです。

誰かがやらないと、社会の課題は解決しません。辛いし儲けにくい領域だからといって、誰もが避けていてはいけない。ここは私がやらなければ誰もやらないんじゃないか、と思って立ち上がりました。

あとは、事業経営はLINEである程度やりきった、という自負もありました。だからこそ、自分がさせてもらった様々な経験を、今度はC Channelで次の世代に返していきたいなという気持ちでやっています。



──情熱を注げる「ビジョン」を見つける方法はありますか?

私の場合は結構いい年なので、色々な経験をしている中で自然と見えてきました。

ただ若い人だと、口では「社会を変える」と言っていても、心の底では「お金儲けしたい」「成功したい」と考えてしまうことは往々にしてありますよね。

そういった、仮に社長がビジョンに心から情熱を注げていない場合においては、「チームが共感できるビジョン」を作ることが重要だと思います。チーム全体として情熱を持つことができれば、最悪社長がダメでも、事業はうまく進みます。

もちろん理想は社長に強いビジョンがあって、自らのリーダーシップで引っ張っていくことです。しかし若い人は必ずしもそうはいかないと思うので、そういった場合は「チームが情熱を注げるビジョン」を意識すると良いと思います。(つづく)

森川亮◎C Channel株式会社 代表取締役社長。1967年生まれ。日本テレビ、ソニーを経て2003年ハンゲームジャパン(後のNHN Japan。現LINE)に入社し07年には代表取役社長に就任。 2015年3月、同社代表取締役社長を退任し、C Channel株式会社を設立。

文=下平将人 提供元=Venture Navi powered by ドリームインキュベータ

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