「何もしない」という一番の贅沢 ビオホテルが提案する新しい旅

アルプスの山を望むオーストリアの4ツ星ビオホテル「Holzleiten(ホルツライテン)」


「チロル地方の休暇の過ごし方と言えば、寝る、サウナに入る、プールに入る、そしてまた寝る。何もしないことが一番の休暇なのです」と、ホテルオーナーのシモン氏。

私たちは旅に出ると、旅先で何を見たのか、何をしたのか、まるで旅費の「元を取る」かのように、精力的に行動してしまいがちです。ビオホテルの提案するウエルネスは、日常から離れ、時間を惜しみなくかけて自分の心と体に向き合う、というもの。

旅先で「何もしない」。これが本当の贅沢というものかもしれません。

100%天然の「究極のナチュラルプール

ホルツライテンのもうひとつの魅力として触れておきたいのが、ナチュラルプール。敷地内にある一見“池”のような水場が、実はれっきとしたプールなんです。


プール企業指導のもと製作された石造りの常温ナチュラルプール

プールで必ず使われる塩素などの化学薬品は一切使わず、自然浄化できるように植物を配置しており、青空が写り込むほど美しい水質を保っています。アルプスの山をバックに、自然の一部に溶け込むような極上の体験が楽しめます。

個人のウエルネスが地球のウエルネスに繋がる
 
ビオホテルは人々へウエルネスを提供するだけではなく、再生可能エネルギーの活用、CO2排出量削減、地産地消など、国連が掲げる「SDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)」に紐づくような、“持続性”に着目した活動を約20年前から行なっています。

「私たちが長い年月をかけ地球を破壊してきたということを、ここ数年でみんな身に染みて感じているでしょう。今将来に向けてすべきことは何なのか、できるだけ多くの人がそれを理解し、少しずつ解決していかなければならないと思います。ビオホテルはそのきっかけになるのではないでしょうか」と、ビオホテル協会創設者であり事務局長のルードヴィッヒ氏は語ります。


ビオホテル全体のマネージメントを行う、協会創設者ルードヴィッヒ氏

人々にウエルネスを提供するだけではなく、地球のウエルネスにも力を入れているビオホテル。体だけではなく、心も満たされるステイは、私たちの旅に新たな視点や豊かさを提供してくれることでしょう。

「Holzleiten Bio-Wellnesshotel」
住所 : Holzleiten 84, 6416 Obsteig, Austria
電話 : +43 5264 8244

連載:クリエイティブなライフスタイルの「種」
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文=国府田淳・佐藤祥子

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