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ビヨンセ(Photo by Kevin Winter/Getty Images for Coachella)

現在の音楽業界で最も成功したアーティストの一人であるビヨンセは、歌や演奏はもちろん、自身のイメージの打ち出し方に関しても強いこだわりを持つことで知られている。そんなビヨンセが、米「ヴォーグ」9月号の表紙を飾るにあたり、カメラマンに23歳の新鋭タイラー・ミッチェルを指名したという。これが事実であれば、ミッチェルは「ヴォーグ」の126年の歴史で初めて表紙を手がけた黒人写真家になる。

ジョージア州アトランタ出身のミッチェルは、マーティン・スコセッシ、ジェームズ・フランコ、ウーピー・ゴールドバーグなどを輩出した名門、ニューヨーク大学芸術学部を2017年に卒業。現在はブルックリンを拠点に写真家、映像作家として活動している。

その作品の多くは、黒人のアイデンティティをテーマにしたものだ。2017年のニューヨーク・タイムズのインタビューでは、「私の作品は誠実な眼差しで、とても現実的かつピュアに黒人や他の有色人種の人々を捉えている」と語っている。また、2015年にはキューバの首都ハバナのスケートボードシーンや建築を撮影した初の写真集「El Paquete」を自費出版した。

ミッチェルはキャリア年数こそ短いものの、商業写真の世界でも活躍している。雑誌では「office」の表紙で映画監督のスパイク・リーを、「Fader」の表紙でリル・ウージー・ヴァートを撮影。その他、マーク・ジェイコブズやメルセデス・ベンツ、ジバンシィなどの有名ブランドのキャンペーンも手がけており、ジバンシィでは2017年プレフォールのルックブックビデオ(ブランドの新作を紹介する映像)をリカルド・ティッシのディレクションのもとで撮影した。

ビヨンセが「ヴォーグ」の9月号の表紙を飾るのは2015年以来、2度目だ。前回は著名ファッション写真家のマリオ・テスティーノが撮影した。今回、ビヨンセは編集長のアナ・ウィンターから表紙撮影に関する全面的な決定権を与えられたと報じられている。


ヴォーグ誌編集長のアナ・ウィンター

ファッション誌の世界では、9月号は来シーズンのトレンドを発信する最も重要な号と位置付けられる。今年の「ヴォーグ」9月号は、長年トップに君臨してきたウィンターが手がける最後の号だと噂されていた。

しかし、ヴォーグ発行元のコンデナストはこの噂を否定しており、ボブ・サウバーグCEOが次のような声明を発表した。

「アナ・ウィンターは計り知れない影響力を持つ、非常に有能でクリエイティブなリーダーだ。我が社の将来に必要不可欠な存在であり、この先もヴォーグ編集長として、コンデナストのアーティスティック・ディレクターとして無期限に我々とともに働く約束をしている」

英国出身のウィンターは1988年に「ヴォーグ」編集長に就任し、2003年以降はコンデナストのアーティスティック・ディレクターも務めている。

編集=海田恭子

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