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ドナルド・トランプ大統領(Photo by Alex Wong/Getty Images)

ドナルド・トランプ米大統領が、ホワイトハウスの科学アドバイザーに気象学者のケルビン・ドログマイヤー(Kelvin Droegemeier)を指名した。上院に承認されれば、19カ月という史上最長となった同職の空席期間が終わる。

ドログマイヤーは異常気象の専門家で、オクラホマ大学に33年間勤務したほか、米国立科学財団(NSF)の副議長としての経験もある。

ドログマイヤーが着任予定の科学アドバイザー職は、正式にはホワイトハウスの科学技術政策局(OSTP)のディレクターだ。歴代のディレクターたちは、大統領に科学関連の助言を与える役割も担ってきた。

トランプがドログマイヤーを指名したことを、科学界は好意的に受け止めている。彼は科学研究開発費の削減を行ってきたトランプ政権に、この分野への投資がいかに重要であるかを訴える役割を担う。気象科学の専門家である彼が、ホワイトハウス内での気候変動に関する議論を方向づけるかもしれない。

科学と政府の役割についてドログマイヤーがどのような意見を持っているのかを知るためには、2017年6月に「Des Moines Register」紙に掲載された論説が参考になる。

この論説でドログマイヤーは、米国政府が基礎科学研究に拠出する助成金が、この40年で最も低い水準になっていることを指摘した。この影響で、米国は今後数十年にわたって科学分野で遅れをとることになると彼は警告していた。

「米国が世界のリーダーの座を維持するには、科学分野へのバランスが取れた安定的な投資が必要だ」と彼は主張している。ドログマイヤーは今後、反科学的なトランプ政権の中で、科学の重要性を説く役割を担うことになる。

編集=上田裕資

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