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マイクロソフトはAPIへのコールごとに料金を請求するため、ボットユーザーが増えるとマイクロソフトに支払う金額も増えてしまうのがその理由だという。「Rasaに切り替えてから、請求書の金額を心配することなく事業拡大を図れるようになった」とMeekanのCTO、Eyal Yavorは述べている。

Rasaのオープンソースソフトウェアのサブスクリプション数はこれまでごくわずかだったが、最近になってダウンロード数が飛躍的に増えているという。Weidauerによると、保険会社や銀行からの需要が高く、この半年から1年の間ではヘルスケア業界からの受注が増えているという。

英国のヘルスケアスタートアップ「Babylon Health」は、2018年の売上高が数千万ドル規模になる見込みだ。同社は、ユーザーにボットを使った病気のアドバイスを提供している。英国のスタートアップ「Ada Health」やイスラエルの「Ada Health」も似たサービスを提供している。Ada Healthは、イスラエルの保険会社から入手した過去20年間に渡る250万人の患者のデータをベースにチャットボットを開発した。

これらの企業は、十分な情報をユーザーに提供することで不必要に人間の医師の診察を受ける回数を減らし、医療費を削減することを目的としている。K Health に出資する「Mangrove Capital」のパートナー、Mark Tluszczによると患者の50〜80%は医師の診察を受ける必要がないという。

顧客対応には必須のツールに

「我々の社会には、自分が病気だと思い込んでいる人が増えている。チャットボットのような自己学習システムは、こうした状況に対処するのに適している」とTluszczは話す。

調査会社「ガートナー」は最近、チーフ・インフォメーション・オフィサーに対するアンケート結果を公表した。それによると、回答した企業の21%が中長期で会話型インターフェースの導入を検討しているという。一方、既に導入している企業の割合はわずか4%だった。

ボットの開発を手掛けるスタートアップ「DigitalGenius」は、KLMやユニリーバ、ユーロスターに顧客サービス用ボットを提供している。同社でチーフ・オペレーティング・オフィサーを務めるMikhail Naumovは次のように述べている。

「今後2年ほどで、世界中のあらゆる企業がカスタマーセンターにAIや機械学習を導入するだろう。AIによるカスタマーセンターの革新は今がまさに旬だ」

編集=上田裕資

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