ビジネス

2018.08.05

行動パターンの変化を持続させる4つのステップ

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「私は内向的なので、パブリックスピーキングがとても苦手」と自分に言い聞かせていれば、それが現実となってしまう。パブリックスピーカーとしてのスキルを伸ばしたい場合には、こうした後ろ向きな考えは無視し、良いことに焦点を当てて前に進まなければならない。

内向的な性格だからこそ、役員レベルの存在になるために不可欠な鋭い観察眼を持っていると思えばよいかもしれない。また、過去の講演で人前に出て緊張してしまった場合は、他のスキルと同様に十分な練習を積めば上達すると考えればよい。

解決策は過去の失敗からではなく、あなたの潜在能力から見つかるものだ。

3. インスピレーションを受ける瞬間を活用する

内省と考察の時間が増えれば、新たな見識を得る機会も増える。頭の中で何かが新たにつながり、アドレナリンがみなぎるときの感覚ほど良い気分はない。このひらめきにより、脳内で良い化学物質が放出され、エネルギーがあふれる。しかしこれはつかの間のことだ。変化を起こそうとしている場合は、この一瞬の創造性を活用すればより大きな成功を収められる。

こうしたひらめきを感じたときは、筆記具やパソコンを使い、考えをできるだけ詳細に書き出そう。そうすれば、爆発的な瞬間が終わり通常のルーティンに戻っても、そのことを思い出せる。素晴らしいアイデアを書きとめたら、しばらく寝かせるようにし、その瞬間に自分が最もすべきことに戻ること。

4. 小さくても、最初のステップを踏む

変化を起こすのは、隣に不安が横たわる大きな丘を登るようなもので、難しい場合もある。変化はどのように起こせばよいのか? まずは、大きくて根本的な変化を起こそうとせず、小さく漸進的な変化を起こすところから始めよう。大きくジャンプするのではなく、小さなステップを踏むこと。

最初の一歩を踏み出し成功させれば、脳には大きな影響がある。マサチューセッツ工科大学(MIT)ピカワ学習記憶研究所の神経科学者、アール・ミラーが2009年に発表した研究によると、私たちは失敗よりも成功からより多くのことを学ぶ。ミラーはまた、成功が続けば学習がより効率的に進むことも発見した。人間の脳は、現在の失敗を未来の失敗防止にどう活用すればよいのか分からない。失敗したとき、脳には成功時と同じような神経可塑性(脳がその構造や機能を自ら変える性質)が見られないのもそのためだ。

脳は、成功の要素を素早く学習し、それを繰り返そうとする。行動を変化させ定着させたい場合、白黒はっきりさせようという姿勢は捨てるべきだ。そうすれば、一度に一つの小さな変化しか起こせなくても、その一歩を踏み出すことができる。

翻訳・編集=出田静

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