ビジネス

2018.08.05

行動パターンの変化を持続させる4つのステップ

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あなたには、何か変えたいことがあるだろうか? おそらく、いくつかすらすらと出てくるはずだ。ほとんどの人は、自己改善目標を次から次へと挙げられる。例えばストレス軽減、減量、健康的な食生活、子育ての方法を変えること、スキル強化、人脈拡大、転職などだ。

変化させたいことは尽きないが、実行に移すとなると話は違う。新たな誓いを立てたのに、数週間、さらには数日でやめてしまった経験がある人はどれくらいいるだろう?

人は変わることができるし、変化を持続させることは可能だ。しかし、どのような振る舞いであっても、習慣を変えるには新たな考え方を身につけなければならない。ここでは、変化を定着させるための4つのステップを紹介する。

1. 内省の時間を作る

内省とは戦略的思考、計画の時間、処理の時間、目標設定など、さまざまな言い方ができる。どのような呼び方をするにせよ、行動を大きく変えようとしている場合には、毎日静かに考える時間を確保するのが重要だ。この時間には、考えを整理し、将来を可視化する。イメージできないものは達成することができないからだ。

内省とは、日々の混沌とした状況から一歩引いて考えること。この時間に必要なのは、知的能力をフル活用することではなく、新しい斬新なアイデアが自然に湧くような心の余裕を持つことだ。

作家のダニエル・ピンクは、著書『モチベーション3.0』で機能的固着について論じている。機能的固着とは、最も明白な答えに集中し過ぎると、代わりの選択肢が見えづらくなることを指す。脳内の騒音を鎮めれば、私たちは新たな見識を生み出す中立的な道を作りやすくなる。つまり、静かに考える時間を作り、実現したい変化をイメージすることが必要だ。

2. 問題ではなく解決策に焦点を当てる

私たちの文化では、悪い側面に焦点が当てられがちだ。職場で問題が起きると、何がどのように起きたのかを話し合うべく、会議に何時間も費やしてしまう。しかし、持続性のある変化を導入しようとするときは、問題ではなく解決策に焦点を当てた方が成功の可能性が上がる。もちろん、最初は問題の原因を理解する必要があるが、問題のことばかり考えていても役には立たない。

問題や失敗にばかり関心を向けていては、こうした考えが思考を支配してしまう。逆に、何がうまく行っているのかに注力すれば、そちらの考え方が優勢になる。

コーチングでは、精神構造を刷新し前向きな状態にするため、アプリシエーティブインクワイアリー(AI)という手法を使う。この手法は一連の質問を通して、達成し難いことではなく、達成できる前向きなことに注意を向けるものだ。
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翻訳・編集=出田静

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