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As Mobile Economist at TUNE, I forecast and analyze trends affecting the mobile ecosystem.

アマゾンエコー(Zapp2Photo / Shutterstock.com)

米市場調査会社「CIRP」がスマートスピーカーに関する調査結果を発表した。それによると、米国でのスマートスピーカーの設置台数は5000万台に達したという。この市場をリードしているのはアマゾンだ。

CIRPのデータでは、2015年にスマートスピーカー市場に参入したアマゾンは、現状で70%のシェアを握っている。一方で売上の好調ぶりが伝えられるグーグルホームのシェアは24%にとどまっている。また、アップルが今年はじめに投入したHomePodのシェアはわずか6%となっている。

ただし、今回のCIRPのデータは米国の500世帯という、比較的小さな母集団を調査対象としたものであることは指摘しておきたい。

以前の調査では、グローバル市場の売上ベースでグーグルがアマゾンを上回ったとの結果も出ていた。今年5月に調査企業「Canalys」は、2018年第1四半期のグーグルのスマートスピーカーの世界における出荷台数は320万台、アマゾンは250万台としていた。

スマートスピーカー市場はまだ初期段階にあり、成長速度も速い。調査企業「eMarketer」によると、この市場は年間48%のペースで拡大している。出荷台数ベースのシェアは今後も変化が予想され、その変化が設置台数に反映されることになる。

CIRPの共同創業者のJosh Lowitzは声明で次のように述べた。「アップルは今年の第1四半期にHomePodを投入し、小さいが意味のあるシェアを獲得した。アップルはアマゾンとグーグルの双方からシェアを奪った。しかし、アマゾンやグーグルらが低価格なデバイスを強みとするなかで、アップルが今後、どこまでシェアを伸ばせるかは不明だ」

アップルのHomePodが1台349ドルという高値で販売されているのに対し、アマゾンエコーやグーグルホームは約50ドルで販売されている。これらの低価格モデルがグーグルとアマゾンのシェアを押し上げている。

CIRPによると「アマゾンエコー利用者の34%、グーグルホーム利用者の31%が複数台のスマートスピーカーを保有していると回答した」という。

米国全体で5000万台のスマートスピーカーが設置されており、そのうち6%がアップルのシェアだとすると、HomePodは既に300万台が売れたことになる。349ドルのデバイスが300万台売れれば、売上は10億ドル以上になる。しかし、アップルは決算においてHomePodの売上を「その他の製品」カテゴリに含めているため、実際の売上は不明だ。

それでも、一つだけ確かなのはスマートスピーカー市場が今でも大きく成長していることだ。これは、リアル店舗の事業者にとっては大きな課題ともいえる。なぜならスマートスピーカー利用者の大半は、ボイスでEコマースを利用しているからだ。そして、彼らの多くはアマゾンを利用している。

編集=上田裕資

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