ニュースサイト「9to5Mac」によると、アップルのiOS 12のベータ版を解析したところ、「second SIM status(第2のSIM)」という文言が見つかったという。これにより、今回の新モデルがデュアルSIMをサポートする可能性が強まった。
SIMカードが2枚挿入できるデュアルSIM仕様は、香港在住の筆者や、欧州の人々にとって非常に嬉しいものだ。香港に住む筆者は毎週のように、電車で2時間ほどの中国の深センを訪ねるが、その際に最も厄介なのが国境を通過する度に、iPhoneのSIMカードを交換しなければならないことだ。
一方で多くのアンドロイド端末はデュアルSIM仕様のため、タップするだけで使用するSIMを切り替えられる。香港や欧州の人々は旅行や仕事で国境をまたぐことが多く、デュアルSIMは必須の機能となっている。しかし、米国人の大半は国境を超えることが無いため、アップルはこの機能の搭載を見送ってきたと考えられる。
香港の中古スマホ市場ではデュアルSIM仕様のサムスンやLGの端末は、シングルSIM端末と比べて2割から3割増しの価格で販売されている。
もちろん、アップルが本当にデュアルSIM仕様の端末をリリースするかどうかは、現時点では定かではない。しかし、筆者としてはデュアルSIM仕様のiPhoneが発売されたら、ぜひ乗り換えを検討してみたいと思う