「オフィス犬」があなたの職場にも必要な理由

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インテリア家具のネット販売を手がける「Furniture123.co.uk」が行った最近の調査によると、英国のペット所有者はオフィスに備えるペット用の家具や装飾品に、年平均143ポンド(約2万1000円)を費やしている。中でも、ペット用ベッド、餌用ボウル、毛布、おやつがよく売れている。

また、ペット所有者の23%は、騒がしいオフィス環境の中でペットにくつろいでもらうため、クッションやおもちゃなどの布製品を購入している。さらに、熱烈なペット愛好家である4%の人々は、ペット用に作業服までも購入している。さらに、マーケティング部門で働く人たちがオフィス向けペット用品に費やす額が最も多いという事実からは、ペットの犬と創造性との関係性が裏付けられているように思える。

事実として、現代のオフィスで犬がとても重要な役割を担うことができる理由は多くある。犬は働く人の健康を保ち、仕事中に小休止するなどの良い習慣を身につけさせてくれる。仕事関係のストレスを緩和してくれ、自閉症の人にも大きな効果が見られる。これは、ニューロダイバーシティー(脳の多様性)を活用したいと考える雇用者にとって重要な意味を持つ。

犬はチームの絆を深め、笑いや楽しい雰囲気をもたらしてくれる。人材維持とモチベーション向上という意味で、犬はさまざまな面で組織の競争力を高めることができるのだ。

おそらく最も重要な点は、テクノロジーの普及がますます進む現代においても、犬には画面やケーブル、充電器は付いていないということ。犬は自らソーシャルメディアに投稿したり、自分のニュースレターに登録してくれと飼い主に頼んだりすることもない。ネット上でのあなたの行動の全記録を巨大テック企業へ送信することもない。

犬はアルゴリズム、アプリケーション、人工知能(AI)など聞いたこともない。実世界での最高の協力者になり得る一方で、人の仕事を奪うことはない。究極的に言えば、犬は人を人らしくいさせてくれる存在である。現代において、人間性を保つことは非常に大切だ。

編集=遠藤宗生

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