「オフィス犬」があなたの職場にも必要な理由

Milan Ilic Photographer / Shutterstock.com

私は個人的な信条として、犬が解決できないような職場の問題は(アレルギーを除いて)ほとんどないと思っている。私は毎日、仕事場に愛犬のサムを連れて行っている。自宅の裏口から庭先にある仕事場までの通勤経路はそう面白いものではないが、それでもサムはとても楽しそうについてきて、私より仕事を楽しみにしている様子を見せる。

もちろんそれは、サムにとっての“オフィスでの忙しい一日”が、ほとんどを床の上で昼寝して過ごし、時折庭へ出ては通りすがりの鳥に向かって吠えたり、足を伸ばしたりすることであるためかもしれない。一方の私は、長時間デスクに縛りつけられ、電話会議で長々としたインタビューを行ったり、高度な技術に関する記事を執筆したり、数々のメールに返信したりしている。

では、私の犬が具体的にどのように助けになっているのか? まず、サムは自分が遊びたい時やお腹がすいた時に、私をデスクから引き離してくれる。時には、地元のカフェにゆっくり歩いて出かけることもある。こうした時間の過ごし方はだらしがないと思ってはいけない。クリエーティブな人にとって貴重な思考時間なのだ。私はこれまでに、サムと歩いている時間に数えきれないほど多くの良いアイデアが浮かんでいる。

二つ目に、犬をなでたりすることがストレス解消になり、思考の助けになる。最後のポイントとして、サムは私があくせく働いている長い時間を一緒に過ごす唯一の仲間だということ。もしオフィスに犬を連れていなければ、私はプロの隠とん者となっていることだろう。

「この人が犬好きなのはよく分かったけど、それがリーダーシップとどう関係するの?」と皆さんは思っていることだろう。実は、ペットの生産性向上効果は、グーグルの親会社アルファベットやネスレなどの大企業が既に利用している。

ネスレの子会社ピュリナ・ペットケア(Purina PetCare)が実施した調査によると、英国ではミレニアル世代の40%以上が犬歓迎のオフィスで働きたいと考えている。さらに、自宅で働くモバイル・ワーカーやギグ・ワーカーが増加する中、ペットがオフィス環境やお金の使い方に与える影響は、飛躍的に高まりつつある。
次ページ > オフィス向けペット用品に最も多額を投じる職種は?

編集=遠藤宗生

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事