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2018.07.31

候補者の年収実績から読み取れる5つの事実

Antonio Guillem / Shutterstock.com


候補者の市場価値をはかるために年収実績を必要とするのは、力量や経験の足りない転職エージェントや管理職だけだ。私は相手と10分話せば、その人が求人市場でどれほどの価値があるかを伝えられる自信がある。あなたも望めば同じスキルを磨くことができる!

以下は、年収実績から読み取れる(または読み取れない)5つの事実だ。

1. 年収実績を見れば、その人が過去の仕事で得てきた報酬額が分かる。

2. 年収実績を見ても、その人が新たな会社で新たな役割に就くことで生み出す価値は分からない。人はさまざまな理由で、自分の能力(または市場価値)以下の仕事に就くことがある。仕事はひとつひとつ違うものであり、組織が抱えている問題も会社によってさまざまだ。

3. 年収実績を見ても、その人の有能さは分からない。

4. 年収実績を見ても、その人の情熱、熱意、チームワークの良さは分からない。

5. 年収実績は、その人の才能をはかる基準としては役に立たない。給料をもらいすぎている人や、逆にもっともらうべき人は、至るところにいる。

私は海外出身のエンジニアやIT人材を雇う仕事をしていた。そうした人の多くは、米国の労働市場で自分にどれだけの価値があるのか知らなかったが、会社は公正な給与を支払う必要があった。

新卒の有能な人材も雇っていた。新卒者には、判断に使えるような年収実績はなかったが、だから何だというのか? それでも、その人材の貢献度に応じた公正な相場の給与を支払う必要があった。

職種を変えた人、社会に復帰しようとしている人、兵役を終えた人、新卒者、元個人コンサルタントのような、同じ型にはめられない人材を雇用する時は、年収実績を知っていたとしてもそれを考慮せず、市場価格に合わせて給与を決定しなければならない。これは学ぶべき良いスキルだ!

恐怖心は捨て、リーダーシップを発揮しよう。そこに達すれば、すっきりした空気が待っている。あなたも試してみれば、分かるはず!

編集=遠藤宗生

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