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2018.07.30

各国の失業保険、受給者の割合に大差 イタリアでは1割未満

zimmytws / shutterstock

失業保険(失業手当)は、離職後の求職期間中における収入の安定に極めて重要な役割を果たしている。保険に加入しておくことで、失業中に雇用支援プログラムを利用することもできる。

一般的に、先進国の大半では失業給付によって確実に、失業中にも安定的な収入が得られると考えられている。だが、経済協力開発機構(OECD)の加盟国中24カ国に関するデータを分析したところ、これら各国で失業給付を受けている求職者は、実際には少ないことが分かった。受給者は24カ国の平均で、25%未満となっている。

失業保険制度は国によって大きく異なるが、これら24カ国のうち、受給者の割合が最も高かったのはフィンランド(63.7%)だった。一方、最も低かったイタリアでは、受給者は8.4%にとどまっている。

各国の失業者のうち、手当を受給している人の割合は以下のとおりとなっている(OECD一部加盟国のみ紹介、データは2016年)。

・フィンランド/63.7%
・ベルギー/60.0%
・フランス/42.0%
・スイス/36.1%
・オーストラリア/34.6%
・スペイン/27.6%
・英国/26.1%
・スウェーデン/21.0%
・米国/12.4%
・イタリア/8.4%

編集=木内涼子

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