ビジネス

2018.07.29 13:00

世界有数のeスポーツ企業、26歳が率いる「TSM」が40億円調達


TSMは今回調達した資金のうち、1000万ドルをM&Aやゲーム領域への投資に充て、2000万ドルをフランチャイズ権の獲得やロサンゼルスにあるeスポーツ施設の取得に充てるという。

調査会社「Newzoo」によると、eスポーツ業界の売上高は今年9億500万ドル(約1000億円)に達する見込みで、その40%はスポンサー収入だという。各ブランドが期待するのはソーシャルリーチだが、TSMはコミュニティ作りに長けており、同社のSNSフォロワー数はツイッターが180万人、インスタグラムが100万人、ユーチューブが140万人となっている。

今年は大ヒットゲーム「フォートナイト(Fortnite)」に参戦し、ファンのエンゲージメントが倍増したという。スポンサーには自動車保険の「Geico」や「ジレット」、「ドクターペッパー」、「チポトレ」などゲーム業界とは無関係の企業も含まれる。

今回のラウンドを主導したBessemer Venture Partners のEthan Kurzweilによると、同社は1年をかけてeスポーツ業界を精査したという。

「Dinhが最もハイレベルなチーム運営をしていることは明らかだった。彼は多額の資金を調達したライバルの2〜3倍もの成果を外部資本を受け入れずに成し遂げた」とKurzweilは話す。Kurzweilは、「2位には決して満足しない」と話すDinhの競争心あふれる性格にも惚れ込んだという。

編集=上田裕資

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事